流星群を見に行こう。
高校の卒業旅行で沖縄のとある島に向かった男女6人は、本来のツアーとは違った行程で、目的の島までやってきます。
海で囲まれた小さな島。あるものは生い茂った密林と、廃屋だけ。しかもその床下には……。
6人のキャラクターの性質も分かりやすく丁寧に描かれていて、読む人によって移入の対象が変わるかもしれません。
そして、その島に現れる謎の怪物。
極限状態の人間の心理を写し出したかのような恐怖そのものの存在のようでした。
目的な何なのか。どこから来るのか。
解明よりも解決。
付随する人間模様も恐ろしく、怪物に誘発されたせいで、徐々に「正常」な判断を失っていく。
真に怖いのは、怪物なのか人間の心理なのか。
作者様は、きっと分かっていらっしゃるのだと思います。
にぎた