そう遠くはない、極小の宇宙

億兆と言う単位が飛び交い、途方のない単語の羅列がテンポよく流れていく。
はじめはそのインパクトに面食らい、自分たちとは関わりない、架空の宇宙時代の物語かと誰しも思う。

だが、話が進むにつれて、世界観が次第に形を成していき、そしてラストで判明する真実により、そこまで抱いていたイメージを、マクロからミクロへと一転させる構成力や見事の一言。

久々にガツンとやられた作品でした。