百二十一 塩を固めて料理
朝から街に出て、塩を買い込んでいる。料理に使う為に、少し粗い塩を探して見つけて値切りして買っている。塩焼きをする為に、買いこんでいると言っても過言ではない。塩を買う前に、魚や魚介類系もしっかりと買ってきてある。そんな中で、街で珍しくロートゥスお姉様に出会った。
「フルグル今買い物?」
「そうですけど」
「お姉様こそどうしたのですか」
「学校の課題があって、それを届けに行っていた帰りかな」
「いつも遊んでいるお姉様なのに、いつの間に勉強なんてしてたんですか?」
「夏になってから朝の散歩中とかに、森に行って狩りしたり」
「夜になってからレポート纏めたりしてるよ」
「真面目だったんですね」
「自分の為になる事なら進んでやるさ」
「そんなお姉様には、この屋台のお菓子をおごりますよ」
「ありがとう」
二人仲良く屋台で、お菓子を買って食べ歩きをしながら家に戻ってくる。途中小腹がすいていたお姉様は、お肉も食べるという事もあったが、運動しているので仕方ないのと食べてもあまり太らないので、特に問題なく奢るのだった。それから帰ってからの流れで、一緒にお風呂に入り。別れた後で、僕自身は、料理をする為に、調理場へと足を運ぶ。
「さて、買ってきた魚介類系、魚を塩で固めて、オーブンで焼いて行きますか」
魚を捌き、魚のお腹に、魚介類を詰め込んで、塩を敷き詰めて形を作り。かなりの高温にしたオーブンで、一気に焼き始める。この料理には、かなりの時間を使うのでその間に、お姉様達を呼んでトランプして遊ぶ事にした。
「ポーカーするの?」とロートゥスお姉様から言われて。
「ここは、ババ抜きでしょ」と元気よくカメッリアお姉様が言って。
「大富豪だよね」と勝ち誇った顔で、マールムお姉様が言って来る。
「カメッリアお姉様の案プラスで、一枚カードを抜いて爺抜きしましょう」
「なにそれ面白そう」
「そうだね。ババ抜きよりドキドキするね」
「確かに、それ面白そうだね」
こうして始まった爺抜き。最初にトランプをかき混ぜた後で、真ん中から一枚抜いてからのスタートが開始した。そこから皆にカードを配ると同じ模様の物を出した所ババがでてくる。さてこれから始まる爺抜きだが、どうなるのかが楽しみだ。
「あれそのカードもらうね」
「揃わない」
「どの数字だろう」
「僕は、揃ったので、次の人どうぞ」
そんな中で、なんとかトランプが揃って一抜けができるのだった。そのまま良い時間になったので、そのまま僕は、抜けてオーブンに向かう。最終的には、七のスペードを持っていたカメッリアお姉様が、ビリになり負けたと言う結末も聞けるのだった。
オーブンの中から塩を取り出し、ハンマーで砕いて中身を出すと香ばしい匂いが、凄くする。これを切り分けて、お昼のおかずとして出す。するとかなりの評価をもらい成功したらしく美味しかったと言われる。今度は、肉で試そうと思いながらかき氷を作り。皆で仲良く食べるのだった。
暗殺一族の末裔が異世界に転生しスローライフ 敷島楓 @sikisimakaede
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