第65話 サグラダファミリアと祈りと育児


 スペインにあるサグラダファミリアはガウディが設計した建築物で、未だに完成していません。予定ではもう少しで完成みたいです。死ぬまでに一度は行きたい場所です。


 教会なのですが、長くずっと建築中で何のためにそんなに大きいのか、大きな楽器だという説があったり不思議なんですが、これは「建築」という行為を通した「祈り」なんじゃないかと思う。

 祈りを込めて仏像を彫るように、祈りを込めてサグラダファミリアを建てているんじゃないかな。

 サグラダファミリアにも彫刻が多いみたいです。

 長く、毎日毎日刻んで、塔の先はいつか天に届くんだと思います。


 育児も似ている気がします。

 子供は一度言えば出来るということはほとんどなくて、何度も何度も同じことを繰り返し言います。

 育児に正解はなくて、間違いはなんとなく分かるというような曖昧な中で、毎日毎日それはダメ、こうしなさい、何度言えば分かるの?と繰り返す。

 道を誤らないように、幸せになるように。

 だからお母さんの言葉はきっと祈りなんだと思う。

 毎日毎日刻んで、いつか届くことを信じて。


 今日も祈らなくては

「片付けなさい!」


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