おまけ
あとがき
※こちら作者特権でネタバレ配慮ゼロです。本編完読後にまたお出で下さい。
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二幕完結記念あとがき。
はい、完結しました。カミツキ姫 第二幕『カミツキ姫の因果律』。
どうだったでしょうか? 面白かったですかね。『因果律』は起承転結ガン無視で好き勝手やったので展開が冗長だったりすると思います。その辺は反省しております。
……はいっ、内省終わり。
とりあえずは平成のうちに完結できたことを祝いたいと思います。
無事完結できたのも、全てはここまで読んでくれた皆様のおかげでございます。
ではお礼はここまでで。正直私のあとがきなど何の価値があるのかって感じですが、わたくしラノベのあとがきは必ず読む派だったもので。同じようにネタバレや作品の補足を読むの好きな人もいるかなと。あと、本人の備忘録的に書き進めて行きたいと思います。
第二幕は、第一幕『カミツキ姫の御仕事』の補完であり、木蓮奈緒の復讐の物語でした。
第一幕で終わるはずだった『カミツキ姫』ですが、まだやり残したことあるから何か書こうと。最初は短編集的に第二幕を始めようとしておりました。
しかし降りてくる天啓!
ある日頭の中に浮かんだ一つの映像。
──真信に銃口を向ける少女が、背中を撃たれて血反吐を吐きながら「好きです」とだけ告げて倒れる。
その映像にわたくし、興奮いたしました。
この少女は誰!? なんで真信に銃口むけてたの? 好意向けた瞬間死ぬんですか? おいおいこの子可愛いじゃん!
……などなど。全てはこの映像を物語にするために、第二幕は誕生しました。
そうして生まれたのが、木蓮奈緒というキャラクターです。彼女のために生まれた物語なので真信や深月を差し置いて登場シーンが多いのも納得です。
コンセプトはうざめの女の子。でも優しさがにじみ出てる、曲がったことが許せない女の子、みたいな。
好きになってくれたら嬉しいけど、そのへんは好みで別れるでしょうか。
お気づきの方いらっしゃるかもしれませんが、奈緒はあの場面のために生まれたキャラです。
そうです、死ぬために産み落とされたのです。
が、しかし。書いているうちに便利なキャラであることに気づき──いえ愛着が湧いて殺せなくなりました。ので急遽、彼女が生き残る方法を模索しました。
私は頭に浮かんだシーンやセリフを繋ぎ合わせ、矛盾なく物語に落とし込むことで小説を書いています。つまり、キャラが動いてくれなきゃ何も書けない!
キャラありきで、その心情や背景を考察して地の文を足していく。
なのに奈緒ちゃん、なかなか生きようとしてくれない。そこから苦心して条件を揃え、生存の道と、生き残った彼女にしか出来ない役割を与えることに成功しました。
もともと奈緒ちゃんという部外者を利用して深月や真信たちの情報を開示しようと思ってたので。マッドは上手く奈緒を好きになってくれました。良かった、マッドがいればとりあえずなんとかなる。彼女には謎の安心感があります。
まあ、そんな感じで『因果律』は完成しました。
入れられなかった裏設定として、屋敷に住む猫、猫宮さんが奈緒の匂いを執拗に嗅いでいたのは、彼女に異界の香りが染み付いていたから、というものがあります。でも後半の常彦君の出番とかと一緒に削られてしまいました。無念。
えー、続きといいますか、今後の話も書きたいという欲はあるのですが、なかなか私生活で時間も取れず。
とりあえずは、カミツキ姫シリーズ完全完結であります。といっても、世のラノベで言うところの『第一部・完』なのでしょうが。
まだやりたいことはあります。深月と狗神の問題は本質的に解決しておりませんし、平賀のお兄様方も本編で扱いきれませんでした。『因果律』で源蔵さんを裏方に配置したことも悔やまれます。奴ならもっとやってくれた。
それに今後はもちっと規模が広がって盛り上がるはず。
なのでまだまだ書く余地はあります。書きたい! でも今はもう無理。
ま、どうせ書きたい病がそのうち出てきます。
それが数ヵ月後か、はたまた数年後か。今はまぁ分かりません。でも、いつか彼女達の物語に、再び手を付けることは確かでしょう。
最後に。
好きなキャラとか場面とかあったら、応援コメント頂けたら嬉しいです。今後の参考になりますから。
特に女性陣の人気とか知りたいですね。
とりあえず名前が出てるだけで、
・
くらい? あとは今回もやらかしてくれたナチュラル偽善老婆、針木ムギさん。好きって言ってくれる人もいるけど、基本は嫌われてますかね、この人。
それでは、無理矢理に締めのご挨拶となりますが。
またいつかお会いできる日を願って。
2019年4月27日 まじりモコ
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