Act5,トーキョー・デンエンチョーフ

 私は遠山黎香とおやまれいか、今回は私視点で物語を進行していきます!私は今、デンエンチョーフに来ています。玲二君や彰宏君も友達だけど、私にはこの二人よりもずっと前から仲がいい幼馴染がいるんです!しかもお金持ちのお嬢様!すごいですよね!そんな人と幼馴染って!…おっと、そうこうしてるうちにお家に着きました、おっきい豪邸!ここにいるんですよ、おじゃましまーす!

「これは黎香様、お待ちしていました。お嬢様は自室でお待ちです、どうぞこちらへ。」

「お鞄お持ちしますね。」

 この二人は双子召使である執事のリナトさんとメイドのトレーニャさん。この二人でお嬢様の身の回りのお世話をしているんです。

「ではこちらのお部屋にお嬢様がいらっしゃいます。お入りください。トレーニャ、おやつの準備を…」

「分かってるわよ。」

 二人が立ち去った後、扉を開けると…

「待ってましたよ!黎香おねーちゃん!」

 小さな女の子が飛びついてきてますけど、そうです!この͡子が私の幼馴染である納美のうみアリスちゃんです!ロシアと日本のハーフで金髪碧眼の低身長で大きな袖で手を隠しているいわゆる『萌え袖』がトレードマークの女の子です!なんで隠してるかは分からないんですけど…。

 私が小さいころよく公園を散歩してりしてるとあっちから近寄ってきてよく「遊ぼ」って誘ってきたのがきっかけでよく遊んで仲良くなったんです!お金持ちだって知ったのはすごいびっくりしましたけど。

「黎香おねーちゃん、アレ持ってきましたか?」

「あるよ!」

「『海鮮リーマン・アイナmen』の一番新しいDVD見たかったです!いっしょに見ましょう見ましょう♪」

 これは人気のショートギャグアニメのDVDだけどアリスちゃんこういうの好きなんだ(笑)アニメを見た後はいつもの様におやつを食べたり遊んだりしました。そして夕方、

「また遊びに来てください!アリス、黎香おねーちゃんといる時間がやっぱり好きです♪」

「私もアリスちゃんといる時間好きだよ、またあそぼ!」

「わぁい!遊びましょ遊びましょ!」

 アリスちゃんと別れた後、いつものようにリナトさんが駅まで一緒に歩いて送ってくれるので二人で移動しました。しかし周りは夕暮れで薄暗い…ということはネガシャドウの活動時間です。私たちの前にも現れました!

「黎香様!ここはお任せください。」

 リナトさんの腕が鳥の翼のように変化…そう、リナトさんも夜腕使いなのです!最初夜腕とか知らない時、彼は特殊訓練でも受けたのかなって思いました(笑)。

「いや、私も手伝います!」

「黎香様、あなたの左腕…夜腕使いだったんですか!」

「はい!こないだなっちゃいました!一緒にやっつけちゃいましょう!」

 多少強引ですけどリナトさんと共闘することに。リナトさんの腕は攻撃力はそこまで高くないけどとっても素早い攻撃ができるので相手を翻弄できるんです!しかも飛べます!

「黎香様、解説はいいですから早くそっちをお願いします!」

 いけないいけない、リナトさんをサポートしないと!解説で時間使った分残りのネガシャドウを倒すことに。

「黎香様、ネガシャドウ達をこちらに引き寄せてください!」

「はい!」

 言われた通り私はネガシャドウの気をこちらに引かせてリナトさんの方に誘導してみて…

「今だ!」

 リナトさんの攻撃が引き寄せたネガシャドウ達を貫通した!…と思ったらあと1体取り逃がしちゃいました…。

「こらー!待てー!」

「待ってください!深追いは禁物です、何があるか分かりません…この辺で済ませておいた方がいいかと。」

 リナトさんの言う通りかもしれません、ここは大人しく家に帰ることにしました。


 ~翌週の金曜日~

 学校が終わって家について一休みしようとしたら

(プルルルルルル…)

アリスちゃんから電話だ、また遊びの約束かな?

「黎香おねーちゃん、明日空いてますか?」

「空いてるよ?また一緒に遊ぶ?」

「それもそうなんですが…」

アリスちゃんの声に元気が無い?何かあったのかな?今はあまり触れてはいけないと思い話の続きを聞いてみたら

「黎香おねーちゃんにお願いがあるのです、聞いてくれますか聞いてくれますか?」

「アリスちゃんの頼みだよ、できる事ならなんでもするよ!」

「あの、明日…」

…内容を聞いてちょっと複雑になりました。本来なら楽しいことなのに元気が無かったから何か深い理由があるのかもしれません。

その真相は次のお話で!

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夜腕(ナイトアーム) 39塾長 @39_jukucho

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