世界の平和を脅かす悪の怪人と戦う正義のヒーロー、そして魔法少女が存在する世界。水樹優人と幼馴染の夏目沙織は、ごく普通の高校生として過ごしていたが、実は沙織は『マジック少女戦士キューティズ』のキューティ・サマー、優人はヒーロー組織『ガーディアンズ』のハイドロードとしてお互いに正体を隠して活動していた。
優人は沙織がキューティ・サマーであることを知っていますが、沙織は優人がハイドロードだと気づいていない両者のギャップがコミカルなんです。
元気で明るいが少しドジな沙織をハイドロードに扮した優人が助け、ハイドロードのファンである沙織はますます憧れを抱くようになります。しかし、正体を公表したくない優人は、彼女にバレないように神経をすり減らすという関係性がもう可笑しい。
普段は別々の敵と戦っている二人ですが、魔法少女の敵対組織であるハデスと、ガーディアンズが追う悪の科学者が裏で手を組んだことで、ヒーローと魔法少女の夢のタッグマッチが実現する。おまけに悪の魔法少女も優人に接近し、さらに幼馴染に隠し事が増えていってしまうのです。
パワーアップした怪人たちから二人は地球を守れるのか。ヒーローも魔法少女もどちらも好きという方におすすめしたい、ヒーロー少年と魔法少女のラブコメディです。
(「ヒーロー参上!」4選/文=愛咲優詩)
何処か退屈に思えてしまう。
これ何なんだろうと考えたのですが、たぶんピンチが無いからじゃないかという結論が出ました。
この作品は幼馴染の女の子が魔法少女で、自分はヒーローという状態からスタートしています。そして、タイトル通りならヒーローである主人公が魔法少女を助けることになるのですが、見た感じ今はそこまで危険な状態じゃないときに出て行って協力するみたいになっています。(と思います)
多分これが作品のインパクトを抑えて平坦にしまっているんじゃないでしょうか?
例えば某少年漫画の主人公は、仲間が何人か死んでなおかつ残りの仲間ももう寸前で殺されるぐらいになってからそこでやっと登場して敵をボコボコにします。そうすることでこの作品の主人公はこいつなんだよと言うのを強調するとともに、読者の感情の振れ幅を大きくしているんですね。
つまりですね、上の例を真似するなら、一度ヒロインの魔法少女の娘たちをボコボコにs ……!!