わたしのサイダー Ⅳ

断片的な色のない群青

色のない夜



群青だったかもしれないものは色を失う

わかりようがなく

結局は可能性の話で

きっと実際は

見るにたえない


触れあうのに明かりはいらないので

擦れあうだけのことに光はなくていいので

つまりあなたは

触れあい擦れあうためにこそ、ここにいて

ゆえにこそ

もとより灯火をこころに持たぬ私を選んだのですね


どうぞかまいません

あなたに何もかもを委ねながら

あなたが私の灯となるなんて

これっぽっちも思っていないので

お互い様




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