閉じる
表示設定
目次
そのかわりに
わたしは
あなたの声が好きなのですが
どこからそれは出ているのですか
なぜ
あなたが
おおよそ何も努力ができないようなところに
惹かれて
価値を見つけてしまうのか
ずいぶんと失礼な話ではありますね
おそらくは最初からそこにあった
何を求めて得たものでもない
わたしの乳房は勝手に育ったけれど
これこそが好きなのだと言われれば
少しばかり切ないのです
でもやっぱり
あなたがこれを好きであることは
知っています
とりとめのない夜
静かな無色の青
熱心というほどには
体温を溶けあわさないでいるから
取り引きをひとつしましょう
どうぞ顔をうずめてください
わたしの心臓のそばで
何かをしゃべって
ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）
応援したユーザーはいません
応援する
アカウントをお持ちの方はログイン
カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
カクヨムに登録すると作者に思いを届けられます。ぜひ応援してください。
新規ユーザー登録（無料）
カクヨムに登録して、気になる小説の更新を逃さずチェック！
カクヨムに登録して、お気に入り作者の活動を追いかけよう！
応援すると応援コメントも書けます