第12話 『晴れ』その3【最終回】
この世が救われたのか、すでに、もう大部分は崩壊しているのか。
そこは、まだよくわかりません。
ここから見える地上は、見渡す限り、すっかり水浸しです。
すべてが分かって来るのは、まだまだ、これからです。
大雨は、世界中で降ったと思われます。
でも、その詳細は、まったくわかりません。
「これが、終わりのはずはないぞな。おそらくは、始まりなんだろうぞな。」
乱暴君がぽつんと言いました。
「ああ、きっと、また天災は再び来る。きっとだ。来年も、その次も。」
「気候の急変動が人類の活動のせいかどうか、科学的にはっきりしないから、まだほっといてもいいぞな、というのでは、100年後の人間に、ひどく怨まれるかもしれないぞなもし。金儲けに執着するあまり、未来を壊しちゃ、ども、ならんぞなもし。生活上、具合の悪い人も、そりゃあ、多いんだろけど、ここは、よく、お話しあいして行動しないと、今のままでは、非常にまずいぞな。たぶん。」
まあ、おそらく、現状で間違いないのは、僕たち二人が、従前のような仕事に戻る日は、相当先の未来でないと、あり得ない、と言う事です。
これは、あくまでも、ただ、自然のなせる業だったのか、それとも、結局のところ、そこには、人間の業も、しっかり絡んでいたのか?
いまは、まだ明確には、解っておりません。
『幽霊人工衛星』さんが、誰かのたくらみだったのか、それとも、本物だったのか・・も。
通信は、いまだ途絶しています。
水道も、ガスも使えません。
交通機関は、当分はマヒ状態でしょう。
世界的に、非常に広範囲に、被害が及んでいるようです。
この国は、いや、この世界は、いったいどのようにして、最後まできちんと自然災害の被災者の救援を行い、さらにその先、どうやって復興を進めるのでしょうか。
未来は、実際、どうなるのでしょうか。
それは、必ずやってきます。
精神力だけでは、やっぱり、解決できない気がします。
少しづつ、ぼくらも協力しなくっちゃ、だめだなあ。
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水害や地震による犠牲者の方に、深く哀悼の意を捧げ、被災者の方にお見舞い申し上げます。
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『雨はじゅわじゅわととめどなく降る』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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