探偵の助手(仮)さんの場合


「ねぇ」

「断る」


 即答、間髪いれず。

 話すら言わせてもらえない。


「まだ何も言うてへんよ?」

「聞かなくてもわかる」


 こちらを一切見ようとせずに深い紺色のベッドに腰掛けて黙々と手の中にある小説を読んでいる。

 うちはその隣にちょこんと座ってけいくんと違って顔をちゃんと向けている。


「わからんよ?世の中は何があるかわからんから面白いんよ?」

「例えそうだったとしても君の言いたいことはわかってる」

「あとね、“君”って呼び方、止めてくれへんかな。うちは村城そんじょう灯和とわ。知っとぉるやろう?賢い探偵さんなら」

「なら、いい加減に諦めてくれ。そうしたら考えてやる」


 考えてやるってきっと“考える”だけなんだろうな。

 今までの経験がそう語っている。


 探偵なんて物語の中の存在だと思っている方、事件をバリバリ片付けている探偵なんて存在しないって思ってる方。

 ここにいますよ。

 名探偵・辻家慧つじいえけいが。

 何十件も警察から協力依頼をされたり、クライアントから話を依頼されたりしている。

 けれど、テレビや新聞には名前の乗らないように配慮しているらしい。

 犯人を慕っている人間などの逆恨みで周りの人間に危害を加えられる可能性があるからだそうだ。

 本人としては武道全般を嗜んでるので平気らしい。

 何故そこまで知ってるかって?

 そりゃあ、幼馴染だし、慧くんのお母さんである由衣さんとはよくおしゃべりをしているし。


「ほら、名探偵には助手が居はるでしょう?シャーロック・ホームズ然り、エルキュール・ポアロ然り」

「確かにその通りだが駄目なものは駄目だ。それに助手というのは“手を助ける”。僕は助けを必要としてないからな」


 けちー、いけずー、とグチグチ耳元で言ってやる。


「少しは静かに出来ないのか。それに不法侵入だ」

「不法ちゃうよ?ちゃあんと由衣さんに入れてもろぉたよ。慧くん、手伝てったわして」


 同じ高校生に見えそうにないほど大人びている。それでもって完璧な女顔で変装したら私は余裕で負ける。

 ダークグリーンの全てを見透かすような瞳に何度もひやりとしている。ボブよりも少し長めで左目にかかった前髪を耳にかけてあげる。

 一瞬、顔をしかめたけれど何も言わずにページを捲る。

 じーっと見つめ続けるが無視を決め込まれた。


 うちがここまで慧くんの助手に拘るのは二つの理由がある。


 まず、一つ目。

 事件が解決するまで不眠不休という言葉がぴったりくるように事件に向き合う。大きな事件になると学校も休みがちになり、食事もままなくなる。


 そして二つ目。

 誰かを助ける為、事件を解決する為なら自分を犠牲にする。

 うちの時だってそうだった。

 たまたま、偶然と偶然が重なりに重なって手違いで誘拐された時、ボロボロの姿でうちを助け出してくれた。不謹慎かもしれないけどとってもかっこよく、見惚れてしまったし、恐怖とは別の意味で心臓がとくりとなった。

 後から刑事さんから聴いた話によると警察の到着を待たずに飛び込んだらしい。

 慧くんは自分よりも大きく強そうな男の人たち相手に挑み、丁度私が殺されてしまうその瞬間に入ってくれたお陰で今も生きている。

 でも、助け出してくれた後、警察の人が入ってきてほっとして気が抜けたのか崩れ落ちていったのを目の前で見た時は本当に肝を冷やした。

 うちがいればそれを少しでもましにできるかな、という思いから助手を志願している。たぶん全然助手としてまったくと言っていいほど使えない気しかしないけど。

 一所懸命に事件を解いて依頼者の心を、被害者の心を軽くしようとしているのはわかっているけれど、なら慧くん自身はどうなるのか。

 何でも一人で抱え込んでしまう。

 そして何よりも時々びっくりするような大怪我を負ってくる。

 大切に思っているんだから心配だらけ。でも、そうやって頑張っている姿も大好きだったりする。矛盾してるけど。


「今日もここで食べるのか?」


 少し気になったのか目線を少し上げて聞いてくる。


「うん、由衣さんに誘われてるし」


 お母さんは詳しくはお仕事の内容を教えてくれないけれど忙しくしてて物心ついた時からほとんど家にいなかったし、お父さんもアメリカに単身赴任で家にはいない。

 小さな頃はおばあちゃんがずっと来てくれていたが私が誘拐される少し前、つまりは中学三年生のときに病死した。

 それ以来自分で作るか辻家家の食卓にお邪魔している。

 家も近所だし、若い女の子が夜家に一人なのは危ないわ、帰りは慧に送らせるから心配ないわよ、それに灯和ちゃん、この前誘拐されちゃったじゃない?だから、ね?と言われ、お母さんも最初は迷惑だから、と断ろうとしていたが親友の言葉にとうとうなら、お願いするわ、となった。


「そうか」


 よく一緒に食べるからという理由以上に由衣さんたちは実の娘のように可愛がってくれている。

 私もそんな由衣さんたちが大好きだ。


「これ…」


 ふと作業台と呼ぶ方がしっくりくる机の上を見ると白い綺麗な封筒が置かれてある。

 海老色のろうでどこかの烙印が押されている。


「それは丸川社長からの招待状だ」


 丸川社長といったら丸川グループの代表取締役でこの国では知らぬものはいない超一流企業だ。多種多様な方面で海外でも活躍しており、確か娘さんが三人と息子さんが二人いたと記憶している。

 そんな所からこんな仰々しい封筒が送られてくることなど何があるのだろうか。


なんか事件絡み?」


 無言でいるということはそうなのだろう。


「見てもええ?」


 無言は肯定していると見なす。これは私たちの間では暗黙の了解になっていた。

 もうすでに一度開けられていたので中身を取り出す。


「へぇ、丸川社長の末のお嬢さんの宝石のお披露目パーティーの警備頼まれんたんや。凄いなぁ」


 そこには他にも日時と場所などが書いてあった。


「でも何で探偵さんなん?警備やったら警備員さん雇わはった方がええんちゃうのん?」


 これを言ってから気づいた。

 わざわざ、探偵に依頼するということは脅迫状か何かが送られてきたりして、その犯人を秘密裏に突き止めてお披露目パーティーを滞りなく行いたいからだ。

 私が気づいたことに気づいたのか言葉はなかった。


「同伴者を連れてきてほしいってあるけど由衣さんこの日同窓会行くって言ってはらへんかった?」


 行けない私の母、玲奈れいなの代わりにたくさん話を聞いたり、写真を撮ったりして後で皆の近況を教えてあげるんだからっ、と気焔を上げていた記憶がある。

 苦々しい顔をしてるということは図星なのだろう。


「うち行きたいなぁ、どうせ他に連れてける人おらんやろう?」


 招待状の一番下に立食だということが載っている。

 慧くんの手伝いもできるだろうし、美味しいものも食べれるだろうし一石二鳥とはまさにこのことだ。

 こうしてうちは同伴者として慧くんについていくことになった。個人的には助手がよかったけど。

 きちんとした格好をする必要があるとのことで家の奥底で眠っているものを引っ張り出したが案の定小さい。最後に来たのって何年前?状態だから仕方がない。

 服は新調する必要があるのを先読みしていたように慧くんが用意してくれた。代金を払うと言ったが構わないと押しきられた。

 よし、何かたくさん慧くんの役立つようにしよ。

 紺桔梗よりも黒に近いノースリーブスのロングワンピースは腰で絞るための紐があり、クリーム色のカーディガンがついていた。軽くヒールがある靴はワンピースと同じ色。

 慧くんは選ぶセンスがいい。

 手渡されたワンピースを体にあて、鏡の前でくるくると回ってみる。

 ふふふ、と笑みが漏れる。

 仕事のお手伝いとはいえ、二人でお出掛けなんて久しぶりだ。

 明後日が楽しみ。

          ○

 想像よりもずっと豪華絢爛だったがそれよりもずっとラフな感じがした。ただし、政界の人や有名人とかミュージシャンとか外国の人とかたくさんいるけど。

 慧くんはこういった場所にもなれているし、着ているスーツも様になっているからいいんだけど明らかに私は場違いだ。

 慧くんのくれた服は夜にある立食パーティー用にと持ってきた。だから今着ているのは別の服だ。淡い水色の花がぽつりぽつりと白地に咲いている。夜は濃い色だからと薄い色の服を探してきた。

 どこぞの島でするらしく、そこまでは船で二時間程かけて行くらしかった。集合は十時なので向こうの島につくのは十二時。そのため、一泊二日だ。

 搭乗の手続きも終わったらしく、慧くんに乗るように促された。

 家からコロコロと引っ張っていこうとしていたキャリーケースは家の前で止まっていた車に乗り込んでからはずっと慧くんが持っていてくれている。自分の荷物もあるというのに。

 こういうところ本当に紳士だよなぁ。

 というか当初の目的である役に立つからは程遠い。

 むしろ邪魔してさえする。

 かといって自分で持つと言っても聞き入れてもらえない。


「やあ、辻家くん。引き受けてくれて嬉しいよ」


 船に乗り込み、甲板に出るとにこやかに笑いかけている恰幅のいい初老の男性が慧くんに話しかけている。事前に見せてもらった資料に確か丸川社長とあった人のはずだ。


「そちらのお嬢さんは?」


 ぼーっと外を眺めていると慧くんと話終えたのか私に振られた。


「あ、はい。村城灯和と申します」

「よく来てくれたね。私は丸川グループを取り締まっている丸川浩二だ」


 人好きのするような笑顔で楽しんでいってね、と言われる。


「慧さん、お久しぶり」


 丸川社長の後ろから百合さんが顔を出す。このことを知っているのもまた事前に資料を見せてもらったからだ。

 少し薄めの茶髪は裾の方でゆったりとうちに巻いてあり、ふわふわと揺れている。長いまつげに大きな茶色の瞳で着ている服も私だったら着れないようなフリルのついたものを着ている。まるでフランス人形のようだ。

 これで私たちと同い年というのは詐欺めいている。

 あ、慧くんも大概だけど。


「初めまして、百合です。えっと…」

「村城灯和です」

「灯和さん、ですね。よろしくお願いします」


 見た目通りの可愛らしい声と微笑みだ。さん付けとか敬語だなんてとんでもない。

 百合さん同い年なんですから、といったらひどく驚かれた。確かに老け顔かも知れないがそんなに驚くほどなのか。


「いや、そういう意味じゃなくて。あの、ほら、あまりにも大人っぽい方だから」


 私の気持ちが伝わったのかあわあわと誤解なの、と言っている。


「仲良くなってくれたようで嬉しいよ。今日の参加者で百合と同じ年は君たちだけだからね」


 楽しそうに目を細めている。

 ああ、きっと娘のことがかわいくて仕方ないんだな。

 そんな感想を持っていると丸川社長は慧くんの方により二、三言耳打ちをし、慧くんも軽く頷いている。

 その瞳は鋭い光を宿していたがそれは一瞬のことで次の瞬間にはいつもと変わらなくなっていた。


「二人とも楽しんでいってね」


 そういうと他の参加者の人に挨拶にいった。

 もしかして全員に挨拶に行くのか。

 途方もない数なのに。

 なんか社長ってすごいな。あとそれについていく百合さんも。


「灯和ちゃん、私のことは百合って呼んでね。それとまた後で話しましょ」


 それだけは伝えたかった、というようにぱたぱたと社長のあとを追っていった。


「気に入られたみたいだな」

「そうなんかなぁ?なんか小動物みたいな人やなぁ」


 可愛かった、と続ければえ、といった顔でこっちを見てくる。

 その目は明らかに引いている。


「可愛くなかった?」

「さぁ。僕にはよくわからない」

「あれが可愛いって思わんかったら誰も可愛い人おらんくなるやろ」


 やっぱり変わってるよな、という目を向けられているが気にしないようにする。


「あの、辻家慧さんですよね」


 まぁた、女の人に絡まれている。

 昔からそうなのだ。母親譲りの白い肌や瞳に父親譲りの高い身長。おまけに探偵をしていることは一部の人には知られており、噂は一層に広まっているらしい。

 心底辟易しているという顔をしているがそれは相当一緒にいる私にしかわからない。

 ここで一つ役に立っておこう。


「慧くん」


 少し拗ねているようにして視線を交える。勿論、慧くんのスーツの裾を少し引っ張る。

 それだけで全てを察してくれたようだ。


「あぁ、悪い。そんなに拗ねるなよ」

「別に拗ねてへんよ?慧くんが他の女の人に囲まれてるからって別にうちには関係あらへんもんね」


 そういいながらも尚の事むくれてそっぽを向くところまで持っていければ、私たちの完全勝利まであと一押し。

 完全に二人だけの世界観を見せ付ければ一丁上がり。自然と相手がどこかへ去っていく。

 初めてにしてはよくやったと思う。


「大女優の才能があるんじゃないか?」

「そっちこそ俳優向いてんのちゃう?」


 お互いにクスクスと笑いながら軽口を叩く。

 海は穏やかに波打ち、陸地に比べると少しきつめの日の光をきらきらと反射させている。高い空は海との境界をなくし、どこまでも薄い青が続き、白いふわふわぷくぷくとした入道雲があちこちに散乱していた。

 みよしの先には樹木の生い茂る青い島がある。その裾に小さく屋敷のようなものが見える。ここから見ると大分小さく見えるが徐々に近づくうちにかなり大きいことがわかった。

 島に上陸して早々に慧くんは私を部屋に押し込めるとどこかへ行ってしまった。ここから出ていくなよ、とご丁寧にも念を押して。

 本当に因みにな情報だが私に宛がわれた部屋は慧くんの部屋と繋がる扉がある。

 別に広くて大きな部屋だしベッドも二つあるんだから一緒でもいいんじゃないの?というようなことを言うと残念な子、可哀相な子を見るような目を向けられた。言いたいことがあるなら男らしくはっきりと言えよ。

 ということでそれほど荷物も広げずにベッドから少し距離をあけ、助走をつけてからダイブしてみた。慧くんがいるときにしてもいいけど、また憐憫を込めた視線を送られるのはごめん被りたいので却下。

 荷物を広げないのは一泊二日なのに荷物を広げて、いつも慧くんには冷たい目を向けられている。私は学習した。人間は学習する生き物である。

 流石。ベッドが異常なほどふかふかで気持ちがいい。しかもなんかいい匂いがする。香水のようなどぎつい匂いでも鼻につくような甘ったるい匂いでもない。

 不覚にもうとうとしてそのまま意識を手放した。

          ○

 うるさい。

 廊下がどたばたと騒がしい。

 覚醒しきってない頭は自分がそこそこの時間寝入っていたことを忘れている。

 寝ぼけた状態のまま外の様子を見に行く。何度目かになるが覚醒しきってない寝ぼけた状態なので正常な判断も消え失せている。即ち、慧くんからの念押しも完全に欠落している。

 普段ならそっと扉を開けるのだが今の私は寝ぼけている。

 ふらふらっと廊下に繋がっている扉まで、歩いていった勢いそのままに開ける。

 がごんと鈍く痛々しい音と明らかに固い何かにあたった振動が私に伝わる。

 そこで漸く覚醒した。それと同時に冷や汗が止まらない。さぁっと血の気が引いていく。鏡を見なくてもわかる。間違いなく顔面蒼白だ。心臓を冷たい手で逆撫でされているような感覚に襲われた。

 入ってきたときに何もなかったはずのところで何かにあたるってことは。

 人にあてちゃった…?

 取り敢えず、外の様子を見よう。

 扉から悪戯をして怒られそうなことを察した子猫よろしくそろそろと首を出すと予想外なことが起こった。

 扉の外には体格に恵まれているスーツ姿の男の人たちが二、三人いて思わずひっ、と身体をすくめた私にその集団の一番先頭にいた慧くんが珍しく誰の目から見てもわかる程笑顔でよくやった、と言いながら頭を撫でた。

 慧くんは後ろの人たちと何やら深刻そうな顔をして話をしている。私は明らかにおいてけぼりだ。

 落ち着いた頃を見計らって聞いた話によると慧くんに依頼した件で関わっていた人を捕まえる手伝いをしたらしかった。

 丸川社長から直々にお礼されて思わず慌てた。それを見てくつくつと喉をならして笑う慧くんは酷いと思う。

 お披露目パーティーも滞りなく終了し、私のお目当てでもあった美味しい食事を堪能できた。

 口一杯に頬張っている私を見て呆れたような、こいつ大丈夫か、と言いたげな顔を向けてくるが頬についていたらしいソースを拭ってくれたから許してあげよう。流石にこの格好でこんな場所でそれは不味いし。

 それから百合とたくさん話しができた。

 お互いに花や音楽が好きで話が弾んだ。特にJ-popと花言葉の話で盛り上がった。ここまで気の合う人も中々いないほどで携帯のメルアドを交換するまでになった。

 慧くんに自慢気に見せびらかすと僕と百合さんしか同年代はないのな、と。

 むーっと口を膨らませるとおもむろに伸ばされた右手でゆっくりと萎められた。

          ○


「灯和ちゃん」


 ぱたぱたと車に乗り込もうとする私に百合が駆け寄ってくる。


「その、また一緒にお喋りしようね!」


 うん、答える代わりに大きく頷くと百合は私に耳打ちした。


「にしても慧さんと恋人だったんだね。昨日の船の上でそう聞いたの。私知らなかった」


 噂なんだけど、本当?

 にこにこと笑いながら可愛らしく首をかしげている。可愛らしい子は何をしても様になるというかなんというか。特だな。


「そうなれたらええなぁって私は思ってるんやけど」


 だからこの事は秘密にしてな?

 人差し指を唇に当てる。

 すると百合も真似をし、二人だけの秘密だね、と唇に当てた。


「灯和、早く」


 急かす慧くんの声にわかった、わかったと繰り返しながら車に乗り込む。

 ばいばい、と手を振ってくれる百合に私も振り返す。


「何の話をしてたんだ?」

「んー、秘密。探偵さんなんやから推理して当ててーよ」


 なんだそれ、と呆れ口調。ちょっと疲れてそうな肩にぽんと手をおいてお疲れ様、やなぁ、と労う。


「着いたら起こしたげるから寝たらええよ。どうせ寝てへんかったんやろ?」


 ん、という返事にもならない返事が返ってきたと思ったら私の肩に凭れ掛かってきた。よっぽど疲れてたんだ。


「まずは助手にならしてーよ?」


 返事が返ってこないことをわかりながらも、その穏やかな年相応の寝顔に語りかける。

 それから、百合の言っていた噂を聞いたら慧くんは何て思うんだろう。

 いつかさっき私の言った秘密を解き明かすその瞬間は訪れるのだろうか。



 私は嘘を本当まことにしてほしいんやけど嫌?

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北高乙女の恋事情!    @natu-okita

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