遥か昔に読んで、あまりの完成度にローカルにテキストを保存していました。
そのうち、PCも世代を超え残していたテキストも読み返すこともなくなっていました。
最近、十数年前のバックアップデータをあさっていたところ「鋼鉄少女・人間兵器.txt」を発掘、読み直して感動してネットで検索してこちらにたどり着きました。
ぜひ、皆さんに読んでいただきたいです。
最後の章が、本当に涙が出るくらい良いんですよ。最後まで読み終えて下さい。
作者さん、ほかにも小説書いてらっしゃったような気がしますが気のせいでしたっけね…「電子の海底」の次のサイトまでは見ていた記憶があるのですが…。
※内容に触れているのは前半のみ、後半は個人的な思い出です
生きていく、いきたいと思う、大切な人がいることに、気付けずにいる……
主人公は◯◯最強、この手のフレーズを聞くといつも思い出していた小説です。最終話まで読めて本当に嬉しい。完結おめでとうございます、とこちらで言わせていただきます。
軽妙な一話完結構成から次第に人類を脅かす敵の存在の輪郭が立ち現れる前半。主要人物たちの関係が丁寧に描かれた後、訪れる危機。圧倒的な存在に蹂躙されようとも、足掻くことをやめない強さや弱さ。
最高に格好いい大人が居てくれるのが、この作品の素敵な所だと思っています。
主人公・京一郎と人造兵器として生み出された5人の少女、彼らを見守る科学者の女性、因縁をもつ女隊長
彼らが圧倒的な力を持つ理由
家族や、大切な人のことを、忘れられない気持ちを思い起こします。
ぜひ、ワクワクのまま読み進めて下さい。強くお勧めします。
ここから個人的な、作家さんへのメッセージですが、お読みいただいても大丈夫です。
10年以上前、電子の海底というウェブ小説サイトのバナーを描かせてもらったことがあります。
あの頃、まだSNSは姿も見えず、管理人の方がそれぞれデザインしたサイト、レンタルの各種掲示板やメールのみでのやりとりで合流する形が主流でした。手元にいつでもネットへ繋がる端末は無く、不意に訪うことが出来なくなれば、ぷつんと途切れてしまうそんな世界。
とても楽しい時間を過ごしていました。ただ多分に漏れず、私も何がきっかけだったか訪問(ウェブに触れる事)をふつりと止めてしまい、忙しい日々に埋もれていました。それでも忘れられずに思い出し、数年に一度、探していた、そんな小説の一つです。
ああ、電子の海の底に沈んでしまったのだな、と思っていたそれに、不安で眠れないと何故か検索した昨日の深夜、作者さんのブログからここに辿り着きました。
先に行く者がいる、その一心で広い宇宙を彷徨い続けた彼女が、たどり着き掴んだ、忘れ難い家族との再会。大袈裟でなく、そんな気持ちになりました。
こんなに広いネットの中で、です。
こんなに愉快な事はないでしょう。
ありがとうございました。
あの頃、もしかしたら失礼があったりしなかったかと、思ったりする事もありますが。
すごく好きな作品たちを今も覚えています。楽しい時間を覚えています。
どうぞこれからも、ぼちぼち楽しく過ごしてくださいますように。