とある女性からの依頼小説
中田祐三
第1話
「……身体の内側から溶けてしまいそう」
熱い吐息と言葉を飲み込んでゆうこは心の中でつぶやいた。
熱く上気した表情と潤んだ瞳で彼女は椅子の上で足を動かす。
そんな彼女の耳元では男が囁いている。
そしてそれによってますます彼女は身体を火照らせて、皮膚の表面に悩めかしい汗を分泌させている。
しかし客観的に見てみると、周りには誰も居らず、熱に浮かされたかのような状態の彼女だけがそこには存在していた。
いや、それには語弊があった。
男は存在しているのだ。 ただそれが物質世界では見えていないというのが正解であった。
「可愛いお人形さんだな、気持ち良いね。ほら、こうすると気持ち良いね。」
耳元で囁く男の声に呼応するように彼女の体内に『何か』が挿入されはじめる。
椅子に座っているので閉じられたままの彼女の『場所』はその『凶悪な黒光りする何か』によってこじ開けられていく。
ミチミチという肉が開かれていく音を彼女は自身の耳で内側から聞いた。
その『何か』はとても大きくて、進入してきた『場所』を通してその形さえもはっきりわかってしまう。
先端部は大きく膨らんでいてくびれがある。 そして熱せられた棒のように熱く固いそれはまるで生きているかのように脈動しているのだ。
暴力的なまでに内側をこじ開けられているゆうこは自身の肉壁でみっちりとそれを包み込みながら、どうにか受け入れようとする。
そしてそれをサポートするように耳元で男が囁く。
そうされることによってゆうこの肉壁から潤滑液が分泌されて『凶悪で黒光りする何か』の全身を受け入れる用意が出来る。
すでに『何か』は先端部まで進入し、ゆうこの肉壁を完全に開いてしまっている。
肉壁を突破した向こう側はすでに大きく開いており、まるで『何か』が到達するのを待ちかねているかのようにさえ見える。
しかしそれでも超巨大であろう『何か』を受け入れきれるにはゆうこの小さな身体では足りないかもしれない。
感じたことの無いような熱く凶悪なそれによって、ゆうこの身体は内側から強く責めたてられ、何度も突き上げられることが予測できた。
そして何度も許しを乞いながら許してもらえず、ゆうこは『男』に嬌声を上げさせられ、それを喜ぶようになってしまう身体にされてしまうのだ。
そしてその未来を想像してしまったからだろうか、ゆうこの内壁はヌルリとした液体によって満たされている。
しかし『何か』はある程度まで入れたところでそれ以上進入しようとしてこない。
その位置で行ったり来たりしながらゆうこの抵抗を楽しんでいるかのようだった。
彼女自身の肉壁は巨大な男の『何か』に抵抗をしめすかのように強く締め付けているが、ゆうこ自身はすでに男に屈服していた。
その証拠に彼女は全神経をそれに集中させながら呟いた。
「うん、気持ちいい……濡れる」
熱い息と僅かにあえぎをだしながら彼女は静かに到達した。
とある女性からの依頼小説 中田祐三 @syousetugaki123456
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