「新劇場版・破について」

 2020。6月12日。

 なんだかんだ、前のやつを書いてから1年近くたってしまったわけで、本来であるならばシン・エヴァンゲリオンの公開直前である。更新せずにすまんと思ってたら気が付けばなんと6万PV超えてるんだよなあ。驚きました。

 

 そして、改めてこのエヴァゆるを読み直したところ、なんと俺の予想は大当たり、「6月公開ってことは、9月くらいにやるんでしょ」なんて、半分本気の半分冗談で言っていたのだが、予想通りというか、予想外の公開延期となった次第であります。


 ほんとにまさかこんな形で公開が延期になるとは思いもしなかった。もしかすると10年後にこれを読んでる人がいるかもしれないから、一応書いておくと、2020年6月現在、本来であればエヴァが公開されるはずだった時期にはちょうど、コロナショックがあって、映画館とかまともに上映できる状態じゃなかったんだよー。


 さてそんなわけで、シンエヴァ公開前に「エヴァンゲリオンを許さない」を完結させるチャンスが生まれたわけなのでした。

 で、そういえばいつの間にかこの作品、エヴァを考察するみたいになってるけど、そもそもは俺とエヴァのかかわりを話すだけの、そういうエッセイなのですよ。

 一回、根本に帰りましょう。


 エヴァ破の公開は2009年。

 見たのはたぶん夏だったと思うんだよなあ。

 これに関しては、映画館で見た記憶がある。

 間違いない、劇場で見た時のサハクイエルが落ちてくるのを受け止めた時の迫力が鮮烈に記憶に残されてる。

 あのビルを壁にして、壁走りで疾走していくシーンがとんでもなくかっこいいんだよなあ。


 で2009年って何をしていたのかっていうと、これまた記憶がない。11年前だから28歳か。

 うぅっ、懐かしい。

 

 どっぷりとアニオタであった高校生の時に反して、大学の時はいわゆるオタク的なものから離れようとして、格闘技に没頭していた。

 もっともそもそも、格闘やってる奴ってアニオタが多いので、結局あんまり離れてないわけだが、それでも、2002年から2009年まではほとんどのアニメ作品を見てなかったと思う。

 だってあんなに好きなコードギアスや、マクロスFですら俺はリアルタイムでは見ていないのだから。

 だから、当時あまり「破」が公開されることを待ち望んでいたわけでもないように思う。

 

 何してたんだ2009年くらいのおれっ!


 どうあっても「破」を見に行った経緯が思い出せない。間違いなく一人で見に行ったし、その時の映画館が宇都宮のインターパークだったことも確かだ。


 しかし、なぜ行ったんだろう。


 なんか破を見に行こうと思って映画館に行ったんじゃないような気がする。

 映画館でエヴァのポスター見て(初号機が覚醒して怖いビジュアルになってるやつね)、ああそういえばやってるのか劇場版っていう感じだった。


 で2009と言えば、バイトを4つも掛け持つような地獄の日々を過ごすような時期を過ぎて、前職でちゃんと定職についていたはずである。

 で、新しい職場の二年目くらいか。

 そうかあの頃か、若干の鬱だったかもしれない。割りと仕事が嫌だった気がする。いやな上司がいたんだよなあ。

 あーぁ、本当にあの上司は嫌いだったなあ、何らかの事故で死なねぇかなって結構本気で考えてた気もする。同時に自分の師とも思ってる上司にも会えたりしたんだけど。

 

 そんなことを、書いてるうちに思い出してきた。

 前提として俺は2005年くらいに免許を失効していることを話しておこう。理由は飲酒である。(まだギリギリ厳罰化される前であったし、比較的地方都市では飲酒運転は定常化していた、ちなみに当時は飲酒運転だけでは免許取り消しにならないが、その1ヶ月前くらいのスピード違反と合わせて、点数をすべて失った)

 

 それで2005年くらいに免許取り消しになった俺はしばらく、車をもててなかったのだが、2009年にようやく免許を取りなおして、そして新たに車をもっての初めての夏なんだ。 

 それで、宇都宮のインターパークまで車でお買い物に行って、そこでたまたまエヴァ劇場版に出会った。

 このころは新しい職場になじむことに必死で、この辺まではアニメどころじゃなかったんだろうなあ。


 それで久々に劇場でアニメを見たわけで、そりゃあ鮮烈に覚えてるわけだよ。

 

 だんだん当時の心情も思い出してきたぞ。


 劇場版「破」までは、正直アニメをバカにしてたんだ俺。

 

 いい年して大人になって、今更「アニメ」はないだろうと。

 周りの友達が、マクロスFとかにはまってるのを見て、いやいやいやいや、もうすぐ30だぜ、それでまだアニメ見てんのかよ、やめようぜ。

 ってたぶんそんな感じじゃなかったかな。


 それが「破」に出会って、やっぱ日本のアニメすげえ。庵野秀明やべぇってなったんだよ。

 そもそも単純にアニメ版のエヴァの作り直しだっと思っていたところへ、まったく違うエヴァがぶち込まれた。それだけでも、生唾ごっくんなわけだけれども、何よりすべてのシーンが素晴らしかった。

 今まで映画館で見たどの映画よりも、かっこいいと思えた。

 それが「破」だと思う。

  っていうほど映画見てるわけじゃないけど、でもたびたび気になる洋画とかは見てたからな、と思って2009の映画を確認したら、まあ全然記憶になかったよ。


 そして「破」以降、俺は再びアニオタ路線に戻る。

 友達が進めるマクロスFにどっぷりはまって、 シェリルの歌を担当していたMay'nの武道館ライブには必ず行くという猛者になってしまった。(という割に2015に声帯手術をしたことも、復活ライブをやっていたことも2016まで知らなかったにわかっぷりなのだが)

 ちなみにはライブで重大発表がありますというたびに「結婚か?」というヤジを飛ばしている迷惑おじさんでもある。

 ちなみに同じことを水樹奈々でやると、とても白い目で周りから見られるのでやめておいた方がいいだろう。


 結局俺をアニオタに戻したのは「破」なわけだから、やっぱりエヴァンゲリオンを許すわけにはいかないのだった。


 全く「破」の内容には触れることができなかったので、それは次回で。

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