第19話「男の戦い」
実質「まごころを君に」で終わってしまったようなものなので、滞っていましたが
続き書いていきますか。
エヴァといえば19話!
この回に全てが詰まってるといっても過言ではない。
実質最終回ともいえる。
前話までで、完全にシンジ君がぐれる要素を作り出して、そして、そこから一旦戦線離脱してから、ピンチにかけつけて、真の力を発揮して、最強の使徒を倒す!
という、まさに戦闘ロボアニメとして、あっつーい展開だったりする。
まあ、そしてゼルエルがほんと最強!
絶望感の与え方が半端なかった。
ラミエルさんが12時間近くかけて掘った第3東京都市の装甲版を、一瞬ですべて溶かすとかやばいでしょ。
(じゃあその攻撃で、ネルフ本部ごと攻撃すりゃあいいじゃんというのはおいておく)
そしてまたも出番なく、あっさりやられてしまうアスカと2号機、ほんとう12話以降で彼女の活躍が全然ないのよね。
そりゃあ、病むわ。
そういや、最近気づいたんだけど、アスカってゲンドウと会話したこと一回もないんじゃね。ゲンドウがアスカのことをなんて呼んでたか覚えてないし、ゲンドウってたぶんアスカ嫌いだよね、っていうか苦手だよね。
あんだけ活躍していたアスカを、前話と今回、そしてこの先の話で徹底的に嬲る庵野監督、いやあひどいですね。
まさにこれは、非処女系ギャルに対する逆襲と受け取れます。
でもこれが逆にアスカ人気に火をつけたのかもしれない。
表面はギャルなのに、中身は傷つきやすく、そして挫折を味わう少女、確かにみんなの共感を得る要素がたっぷりです。
さあそしていよいよシンジ君のお話。
19話の冒頭で、シンジ君は父親を含め周りの大人たちに対してはっきり意思表示をする。
「僕はもうEVAには乗りません」
流されたのではなく、心の底から父親を含む大人たちを許せなかった。
明確な意思による拒絶を初めて行うことができた。
初めてシンジ君が自分を「個」として確立した瞬間であった。
くしくもリツコ博士も「はじめて強い意志を示したわね」と言っている。エヴァンゲリオンを少年の成長の物語という話でとらえるならここが頂点である。父の呪縛から放たれ、自分の意思を周りの大人にはっきり示す。
経緯はともあれ、成長が見て取れるといえるのだ。
なんだ、俺は14歳の時に、父親の呪縛からはなたれろというメッセージをEVAから受け取っていたんだな。
それに気づくのは俺が26歳のころだっただろうか、俺はかなり遅くまで父親の呪縛に縛りつづけられていた。こう考えるとシンジ君はだいぶ大人だなあとおもう。
そして、呪縛から放たれたシンジの戦いを、ゲンドウは血を浴びながら、身じろぎもせず、微動だにせず見続けている。
これは要は、放たれた子供を見守る親の気持ちのメタファーだったのだ。
どういう思いでゲンドウはシンジを見ていたのか。
それが集約されてるシーンが、あの血を浴びて微動だにしないゲンドウという、EVA屈指の名シーンであるのだ。
40近くなったいま、やはりあのシーンに対していろいろな思いがこみ上げる。
やはりシンジ君の成長、および庵野の少年(大きなお友達を含む)に気持ちが集約されてるのがこの19話であることは間違いない。
ただ、タイトルの「男の戦い」っていうのが、俺は子どもの時から、おとこっていうのは戦ってなんぼだ、見たいな非常にマッチョなタイトルだと思っていたのだが……。
しかし、最終話まで見てそして大人になってからいろいろ考えて、このタイトルを考えるようになると、実は全く違う解釈でつけられたのだなと気づいた。
皆さんはこのタイトルに何を思いますか?
俺の回答は次の回で語りましょうかね。
今日も結構酔ってるので、いろいろあらがある文章ですが、シラフの時に後で直します。
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