正直な話、大量の話数重ねて内容薄っぺらい作品が溢れてる中でここまで一話にぎっしり読み応えが含まれた作品は珍しいです
一話読むごとに満腹感でゲップ出そうです
専門的な用語が多く思えますが数学が苦手な方でも概要をザックリ感じれば楽しく読めると思います
一刻の猶予も無しで絶え間無く襲い掛かる命懸けな展開を数学的理論で切り抜けていく展開にゾクゾクして一気に読み終えてしまいました…普段どんぶり飯をおかわりするような私が昼御飯食べずに居るのに夕御飯時にお腹一杯な錯覚得ている位には良作品だと思います
是非とも皆さんに読んでもらいたいお薦めの一冊ですね!コミュ症で薦める相手が居ませんが‼️
ここ数年で、理系思考の重要性が高まってるわ。
例えば大学入試。
偏差値が六七・五から七〇に達する、私立文系の最高峰である早稲田大学の政治経済学部では、ニ〇ニ一年の入試から数学I・Aを必須化。
これまでは「数学が苦手だから文系に」というのが常套手段だったけれども、そうした逃げに走る受験生をふるい落とす入試へと変革が始まったわ。
その背景には、急速に進化する人工知能の存在があるでしょうね。
ニ〇一五年一〇月、DeepMindが開発したコンピュータ囲碁プログラムの「AlphaGo」が、不可能だと思われていた人間のプロ棋士相手に勝利、それも五対〇の完封。
不可能を可能にしたAlphaGoの快進撃を知れば、「人工知能によって失業するかもしれない」という不安が、フィクション内だけの話ではなく現実味を帯びた未来予想だと考えるようになってもおかしくない。
人工知能時代を生き抜くためには、人工知能を使いこなせなきゃいけない。使いこなすためには理系的な素養が必要不可欠ってわけね。
数式はいつでもどこでも変わらない。時代を超えて成り立つ普遍的な原理だからこそ、どんな場合でも威力を発揮するわ。
それはラノベ世界においても全く変わらない。
主人公のナオキは、数学者を祖父に持つ(つまり上級国民でイージーモードな人生が約束されている)数学オタクな少年。
突如異世界に転移する――部分までは異世界ものにおなじみな展開だけど、本作にはチートも魔法も存在しない。
己の頭脳だけで命を、国家を守らなければいけないからこそ、知識が強力な後押しとなってくれる。
本作を読めば「ゲーム理論ってこんなに役立つんだ!」と目からウロコが落ちるわよ。
ここまでのレビューからかなりとっつきにくそうな印象を受けるかもしれないけど、そんなことはないから安心しなさい!
カクヨム版だと挿絵はないけど、イラストを担当してるのは『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』『友人キャラは大変ですか?』が大人気、キャラのシコリティに定評ある紅緒先生なんだから!
ソアラのイラストがめちゃシコで、どんどん読み進めたくなっちゃうの!
さあ、読んで脳と海綿体の血流を活性化させるのよ!