屍衣……という言葉、初めて知りました。
漢字から大体のことは察することができたのですが……。
なるほどなるほど。
墓を調査すると、いろいろなことがわかるのですねぇ。
>わずか1カ月ほどの間に母親と息子ふたりが相次いで死去
エライ人たちの死因とか死亡日とかはいろいろな思惑が絡んで、諸説あるようですが……。
にしても、喧嘩で死ぬのは怖いなぁ。
あ、でも、現代もサスペンスドラマをみても……今も昔も方法は違えど、兄弟が争ってってシーンはありますね。
作者からの返信
屍衣、情緒を感じて実は気に入っている単語です。
遺体から死因や当時の習慣が分かるし、研究者にとっては情報の宝庫のようです。盗掘されてたり知らない人が入っていたりでカオスのようですが。
兄弟が喧嘩するのは今も昔も変わらないですよね。さらに昔は現代と法律が違っていて、医療も発達していなかったので、死に至ることは多かったと思います。
>スカートの丈は厚底の靴をはいたときの身長
コレ、ちょうど10センチプラスαくらいじゃないですか👢
ってことは、私のブーツ履いてるようなものですね(๑•̀ㅂ•́)و✧
そう考えると急に親近感が湧いてきました✨←違う💦
それにつけても近況のイラストの美しさよ♡
作者からの返信
わーい、親近感をもってもらえて凄く嬉しいですʕథ౪థʔ 満つるさんにブーツ履いてこのドレス着てほしいです♡
こちらの近況ノート
https://kakuyomu.jp/users/KH_/news/16816700428456894995
に載せた図の、右の中段にあるチョピンと呼ばれるものに似た厚底靴を履いていたらしいです。近世の女性も痛い思いしてたのかなと思うと親しみが湧きますね´ω`
惨劇はなく、公式記録の通り、マラリアで亡くなったのですね…。
マラリアで亡くなる方は今でも世界で年間70万人以上いる
そうで、人類が撲滅出来ない病のひとつです。
マラリアも結核もそうですが、人類の作る抗生物質や薬に
対応する変化をしており、耐性結核菌に感染すると、
今日でも死亡率は極めて高い(40%近い)そうです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。どうやらマラリアで亡くなったのが確実らしいです。そんなことが遺骨から分かるのは驚きでした。
マラリア、撲滅できていないのですか。先進国からは姿を消していると思ってましたが、まだ流行している地域もあるんですね。死亡率40パーセントというのは恐ろしいです……
編集済
アメリカのScience Channelで放送中の『UNEXPLAINED AND UNEXPLORED(未だ解明も発見もされず)』のテーマにうってつけのエピソードだ! と一人で興奮しながら拝読しました。イケメン考古学者の二人が世界中を飛び回って歴史的な秘話を掘り起こしていく、という番組で、相方と私のお気に入りなのですが、まさにそれを視聴しているかのような緊迫感! とても面白かったです。
作者からの返信
めちゃくちゃ面白そうな番組!ヾ(*'∀`*)ノ まだ解明されていない秘話って世界には山ほどあるんでしょうね。個人的にはイケメン考古学者が気になります♪ 読みづらい箇所が多いかと思いますが、楽しんでいただけたならよかったです。
ウエストを強烈に締めるコルセットは腸を圧迫する事を
考えると、消化不良からその時代の女性は下痢気味だった
可能性が高いですね。
悪臭もするだろうから強い香水を好んだ。スカトロも欧州
発祥だった気が……
一方、腹圧がかかるため、頻尿であっただろうとも、脱ぐのも大変な
ドレスであることを考えると、おしっこは我慢することも多かっただろうし
膀胱炎や膵炎で亡くなる人も多かったのでは?
とにかく、興味深い考察が多く、読んでいて楽しかったです。
作者からの返信
スカトロは欧州発祥、と φ(。。;)
近代のコルセットの絵は締め付けが凄いですよね。食後に見ると吐きそうになってしまいます……。この時代のブストもちょうど腸のあたりに先端が食い込む形状で、消化に悪影響は与えたと思われます。
近代の話だったと思いますが、いつ催してもいいようにドレスの下におまるをセットしていたという俗説を読んだことがあります。本当のところはどうなんでしょうね^^; 膀胱炎は放置すると重症化しますからね、抗生物質もなく取り返しのつかないことになった女性はいただろうなと。つくづく現代に生まれてよかったです……
ありがとうございます。楽しんでもらえて何よりです!
編集済
本当に読み応えのある素晴らしい内容でした!
かのメディチ家の息子二人と母親が相次いで死んだとなると色々な憶測が飛び交うのは現代の週刊誌が騒ぐのと同じようですね。
大衆はそういう噂話を娯楽として楽しんでいたんじゃないかな、という気がします。
当時の服飾にすごく興味が湧いたので、ふぁ様への返信に貼られていたWikipediaの画像を見に行きました。
体液の染みっぽいのは確かにグロですが、説明されていた箇所はこういうことなのか~と大変参考になりました。
ピッティ宮殿の展示が見てみたいです!
フィレンツェには旅行で行ったことがあるのですが、ピッティ宮殿には入ってないですね💦
フィレンツェももっとゆっくり回れたらよかったなぁ(*´д`*)
作者からの返信
ありがとうございます。読み返して「読みにくい記事だなあ……」と思っておりましたので、そう言っていただけるのは嬉しいです。
仰るとおりだと思います。娯楽の少ない時代ですから、噂話も尾鰭をつけて消費されたでしょうね。そういう点は現代とあまり変わらないですねw
フィレンツェに行かれたのですね! 見所が多いので回るのが意外と大変なんですよね……´ω` 衣装はピッティ宮殿内の服飾博物館(Galleria del Costume)にあります。近代のドレスが中心の華やかな展示の最後にあって、そこだけ厳粛な雰囲気が漂っていたのが印象的でした。
コメント欄も含め、読み応えがありました!
ナショナルジオグラフィックやディスカバリーチャンネルのような雰囲気を感じ楽しかったです。
橋本さんの文章も本格的な検証番組のナレーションみたいで、渋い声色で語られる脳内音声が妄想できました!かっこいぃ><
そろそろ聖骸布にも科学的メスを入れてほしいですね♪
作者からの返信
ミステリっぽく始めたのに結局はファッションの話が中心になりましたがw、楽しんでもらえたなら安心いたしました♫ ディスカバリーチャンネル、youtubeでいくつか見たことがある程度なんですが面白いですよね。そう言っていただけるのは嬉しいです。
聖骸布といえば、付着している成分は拷問を受けた人の血液だったことが分かった・・・という記事を最近読んだ覚えがあるんですが、本当のところはどうなんでしょうね?((((;゜Д゜)))
調査された二回の時期が気になります。
1857年と1945年
イタリア王国が1861年 - 1945年らしいので。
調査の内容自体がおかしいとか思っているんじゃなくて、精神的にナショナリズムを必要としたとか、政治的に利用しようとしたではないか? なんて。
でも物語にするなら、
靴下が逆だとか、身長が合わないとか、トリックものの方がいいかな? 長男、生き残ったみたいだし。
作者からの返信
1857年の調査はトスカーナ大公レオポルド2世が命じて行わせました。割と乱雑で盗掘もされていた棺に秩序を与えて人の手が届かない場所に安置する目的だったようです。
1945年の調査は骨相学に傾倒していた医師のガエターノ・ピエラッチーニ氏が行いました。彼は墓所の発掘を何度も申請しては却下されていましたが、フィレンツェ市長に選ばれたことでやっと調査を実行に移すことができたそうです。政治的というよりは彼自身の人類学的な研究のためと言えそうです。
あ、フェルディナンドは六男(その時点で生きていた男児の中では四男)にあたります。彼は生き残り、早死にが多いコジモの子供の中でも一番長生きします。長男のフランチェスコはスペインに出かけていて、旅行に参加していませんでした。トリックがあるように思えて実はなかったというおちでしたねw
手足を縛った紐というのは宗教的な意味があるのでしょうか?
色々と興味が尽きぬところではありますが、墓を暴くのは罰当たりな感じがぬぐえないのは日本人的感性なのでしょうかね。
暖かいところに旅行にいったらマラリアに感染は可哀想だけど、知識がないと感染経路がわからないから仕方ないのかな。
あと襞とかプレートとかだけじゃイメージさっぱり思い浮かびませんでした!
貧弱な自分のイメージ力よ(=x=)
作者からの返信
手足を縛った理由は読んでいて私も分からず、身近にいるイタリア人の文化人類学者に聞いたところ、死者が起きあがって徘徊するのを防ぐというキリスト教以前の民間信仰の名残ではないかとのことでした。
墓を暴くことに対する抵抗感はこちらでもあるようです。特に1945年の発掘は発起人で医師のピエラッチーニ氏が自分の人類学的な興味関心から行ったとも言えるもので、かなり批判を浴びたみたいです。
マラリアは沼地の悪い空気によって感染するからmal aria(悪い空気)と呼ばれていたくらいですから、海辺で感染するとは思っていなかったかもしれません。
分かりにくいですよね(´-`)ブレードも飾り帯の意味で用いております。でも帯だと和服の腰に巻く帯のイメージが強いかなあと。特に飾り帯のところはたいへん説明しづらくて、図を載せられないのが辛いところです。もとの論文は図版と写真があるんですが。wikipediaにある修復済の衣装の写真はこちらです。(微グロ注意)
https://it.wikipedia.org/wiki/File:Abito_di_Eleonora_di_Toledo_(Palazzo_Pitti,_Galleria_del_Costume).jpg
世界中にはいろいろな陰謀説がありますが
結局は公文書が正しかった、ということも多そうですね
16世紀の貴重な衣服の資料と思う一方、自分が死んだら掘り起こされたくないなあとも感じました。
まさか彼女も20世紀になって、自分が着ていた衣服が地上に出るとは思ってもいなかったでしょうねえ……
作者からの返信
まだ色々謎は残るんですが(例えば死去した日が史料によって異なっていたり、ガルツィアは普通なら身分にふさわしい葬儀が行われるはずですが、なぜか葬儀なしで埋葬されたそうです)3人がマラリアで死んだのは間違いないようです。
墓泥棒や死体泥棒よりはましですが、見苦しいところを見せるのは嫌ですから、科学的な目的であっても掘り起こされたくはないですよね…(´-`)
まあ衣服は修復されて真っ平らになってしまったので墓に戻すわけにはいかないでしょうが、せめて指輪は戻してあげてほしいなあと思ってしまいます。
久しぶりに参りました!
朽ち果てた衣類から、こんなに事細かなことがわかるなんて、元の論文にも、それをこうしてわかりやすく紹介してくださる圭以さんにも、脱帽です!
体液に浸っていたから保存状態が良かった……というのが、何気に衝撃でした。そんな効果があるんだ!
腰の後ろに襞がたっぷりのドレス、近況ノートのイラストを拝見しましたが、とってもエレガントで素敵です~♡
作者からの返信
こよみさん、どうぞごゆるりと(*´˘`*)♡
とても興味深い論文だったので詳しくご紹介したくて、文字通り枝葉末節ばかりになっています。でも分かりやすいと言っていただけてほっとしました。
体液の部分は私も衝撃でした。かえって早く痛みそうな気もしますが、体液に覆われて空気に触れる部分が少なかったのがよかったのかと想像してみたり。
イラストも見て下さりありがとうございます!