シアリアスナイト【10:朝陽を浴びて】
川面の先。地水平の向こうから、ゆっくりと明るい光球が姿を現わした。日の出だ。
「何度見てもすがすがしいよね、日の出って」
「シアリアスナイトはもうおしまい。今日も快晴、ハッピーデイ、ってね」と
「私、今回の件で、やっと皆さんと共有できる思い出を作れた気がします」
「そんなことないよ、
「そうだよ。あんたは
俺は別のことが引っかかっていた。遊びに出かけた昨日が連休初日。そして今日が中日だ。……ということは……。
「華琉、明後日、お前の17の誕生日じゃねぇか」俺は言った。「最悪の前祝いにしちまったな」
「いいよ。気にすんなって。むしろ、将来、自分の子どもに聞かせる武勇伝が1つ増えただけさ。前にお前言ってたろ? 『親の日常は子どもにとっての伝説だ』って」
「うふふふふ」菖さんが笑った。
「あはははは」続いて賢木原さんが。
つられるように流、真王、聖……気づけば全員が笑っていた。
俺たちの笑い声を逃がすためかのように、空は澄み切った晴天だ。今日も好天。世の子どもたちよ、目一杯遊びなさい……。
さて、家に帰って仮眠を取ったら、今日は一日、何をして過ごそうか。
ENDLESS DAYS 赤音崎爽 @WyWsH3972
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