嘘つき妹と...

@gumsyrup

プロローグ ~恋~

ねぇ...どうすればいいのかな...?


そんなことを1人学校の夕焼けに染まる屋上で1人考えていた。

あの人のことをいつも明るく 面白く 優しくて 頼りがいのある 私の2個上の先輩のことを...


どうすれば あの人は私を見てくれるだろ...


どれだけ考えても何も出ない。ただひたすら涙が出そうになる。


早くしなくちゃ...早くしないと...!


そんな焦りがより私を悩みの谷へと落としてゆく 決して早くはない むしろ噛み締めるかのようにゆっくりとじっくりとあの人が離れてゆくように 落ちていく


どうして、もっともっと!愛されたい!見てほしい!ほかの子と喋らないで!私だけ!私だけ!!


そして、ゆっくりと醜くなっていく。

それは本人にも分かるぐらいゆっくりと...

だが止められない。醜くなっていく自分にひたすら耐えるだけ...それだけ


そして

屋上からにこやかに笑う先輩を見て...

敵わないや...もう...あ きらめ なきゃ...


そう


これは叶うことの無いある少女のお話

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

嘘つき妹と... @gumsyrup

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ