第152話

国許では、宣徳火鉢、日本刀十振り、銅の雨樋、鉛の水道管等、西大谷本廟の墓の鉄枠など巳む無く供出した。雨樋は孟宗竹で代用したそうである。

老婆は一人暮らしなので心細く、周りの人達に世話を掛けて負い目になっていた様だ。

更に亡くなられた仙右衛門さんは昭和二年に八町の瑞祥寺の境内の石畳、築堤、門柱等さらに本堂の上に掛ける山号「甲羅山」大谷考慈書の額や、上卓、前卓等を寄進されていたが、其の門柱の門扉も釣鐘など他の仏具と共に応召されている。

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