第4話 1時は25時

 くだらない。女子のグループもくだらなかったがこちらも負けないぐらいだ。

 孝:今日のブー面白かったな。

 ◆はやと◆:うん、「ごめんません。」は面白かった。

 祐樹:あれはおかしかった。でも、文字にするとなおさら。

 和田:滑稽だったね。に対して、後藤は。

 ◆はやと◆:あの絶好のチャンスでの里Tへのマジレスは面白くないよな。

 祐樹:あそこは「わかりまぺん」だろ。

 和田:うん。なんで「点Aから辺BCへの垂直二等分線ですかね。」とか言うかな。

 祐樹:そうだな。分かってないな。

 ◆はやと◆:やっぱり後藤はわかりまぺんだったんだろうな。

 さいとー:うまい!!

 和田:なんでいきなり出てくる。

 さいとー:ごめん。宿題終わったし。

 孝:今日、宿題あったっけ。

 祐樹:アドバンスかな。数学の。

 孝:あったね。昇はやったかな。

 祐樹:あいつ意外とまじめだからな。

 昇:だれが「意外と」まじめだって?

 祐樹:・・・。

 和田:ていうか↑見てるからわかるでしょ。

 昇:それを言うな。

 とまあこんな感じで12時を回っていても盛んにおしゃべりが繰り広げられていた。どうでもいいおしゃべりが。ていうか、LINEで・・・。って打つやついるんだ。よくわかんない。まあ、この途中で出て来たのが1-2の男子をまとめる矢端 昇だ。たしかにLINE上だと、まじめさとやらが若干分かった気がする。

 でも、これからどうしよう。この男子とさっきの女子の分も第一話にでも入れようかな。このクラスLINEと、男子、女子のやつが1-2の一線を張ってるやつなんだろう。

 そう思い小説投稿サイトを開く。「じぇんとるまん」さんのページ。と画面の右上に表示されている。やっぱり小説書くのにはパソコンが良い。画面が大きい方がわかりやすいというものだ。

 カタカタカタタタカタカタカタタ。タタタ。

 結局コピーが主だから、そんなに時間はかからない。著作物でもないだろうから、著作権とかもないだろう。プライバシーの侵害である気はするけど。

[投稿]

 このボタンを押して第一話を投稿した。題名は、「パクチーとスマホ」。単なる思い付きだが、文字になるとそれらしい。

 これで終わりにしようと思ったが、まだ眼が冴えている。パソコンは閉じて、スマホでまたLINEでも見てみよう。そういえば、なんとか侍とかいうアカウントのやつがクラスLINEにいたはず。そしてべつのグループLINEを作ってたはず。では、それを見てみようか。たしか、彼は陰キャの典型みたいなやつだったはず。

 名前は、上条 ろん

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モニター・モニター 頭野 融 @toru-kashirano

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