8.虚像の救世主
――五月一日生まれの子供らは船に詰め込まれ、海に流された。
――船は難破し、子供らは死んだ。
――一人を除いて。
かつて読んだアーサー王の伝承を思い出す。
そんな状況を生き抜いた子供が――ノエルが海を恐れてもなにもおかしくはない。
オートマタは呼吸を必要としない。
加工を施していれば、海中に放り込まれても問題はない。
しかしノエルは死者を基にしたオートマタ――レプリカだ。
この水中世界が――果たしてその人造霊魂に、どんな影響を及ぼすのか。
焦燥の果て、ついにドロッセルはノエルの姿を捉えた。
紺碧の闇に、白い手が揺れている。
弛緩した四肢を揺らし、その体はどんどん海底へと沈んでいく。彼方から降り注ぐ光のせいか、白皙の容貌はいつにも増して青ざめて見えた。
眼は開かれているものの、その青い瞳はドロッセルを映していない。
休止状態になってしまっている。
深淵へと沈みつつある手を掴み、ドロッセルは必死でその体を引き上げようとする。
「ん、ぐっ……!」
しかし、力が足りない。
むしろドロッセルの体もノエルに引きずられ、海底に飲み込まれつつあった。
「う……ぐ……!」
息がもうもたない。
口と鼻を封じているベルベットに指示を下そう――そうすれば呼吸ができる――。
本能に必死で抗いつつ、ドロッセルはノエルの体にしがみつく。
このままでは溺死してしまう。
この空間全てがプラーだとすれば、おそらく上に向かって泳いでも水面にたどり着くことはない。どうにか変身を解除しなければ――しかし、どうやって。
魔術を使わねば。
酸素が足りない。抜き取った指から銀符がすり抜ける。舞い散る銀符を集めようとするように、肩のしがみついたトム=ナインが前足を伸ばす。
ベルベットが必死で耳元でグルグルと唸っている。
潮水に晒された眼が痛い。溜め込んだ空気を吐きたい。新鮮な空気を吸いたい。
頭が熱を帯びているような気がする。呼吸器が暴れている。
なにをすれば。
呼吸したい。もう押さえられない。それ以外考えられない。
しがみついていたノエルの体から腕がほどけた。
最後の足掻きとばかりにドロッセルはノエルの手を掴む。しかしもはやそれは『掴む』というよりも『触れる』といったほうが正しいくらいの、弱々しい力だった。
ノエルの手が、手の中をすり抜けていく。
霞む視界の中で、ドロッセルはそれをぼんやりと見送っていた。自分もこれから、あの紺碧の深淵へと呑み込まれるのだろう。
瞬間、トム=ナインが耳に思い切り噛みついた。
鋭い痛みが思考を現実に引き戻す。滲んでいた思考が一瞬、クリアになる。その刹那、まるで稲妻が走るようにドロッセルの脳裏に鮮烈な記憶が閃いた。
『トム=ナインが動かなくなった?』
懐かしい声――疲れたようなような男の声――。
霧深きスコットランド――森の奥の古びた屋敷――そこに二人隠れるようにして――。
『大方、また蛇に驚いて休止状態になったんだろう』
灰色の髪――黄金の瞳――いつもけだるげな――イギリス最高の人形師――。
『前にも教えたぞ。こんなことで僕を呼ぶんじゃない』
うんざりしたように――ぐったりと倒れた猫に――手を――。
『人形の再起動に難しい工程など必要ない――ただ、霊気を注ぐだけでいい』
手が、動いた。
左手に嵌めたマギグラフをずしりと重く感じた。しかし記憶がもたらした稲妻に突き動かされるようにして、ドロッセルはノエルの手を掴んだ。
――【
この水底の世界は、きっと彼にとって悪夢のような場所だと思う。
だからこそ、この世界で死ぬわけにはいかない。
ありったけの霊気をマギグラフに流し込む。
経絡の傷が疼いた。しかしそれも構わず、ドロッセルは霊気を注ぐ。
マギグラフを介して、注いだ霊気は見えない回路(パス)へ――そして、ノエルへ。
回路を通じ、霊気を信号として送る命令は最高の強制力を持つ。
――再起動しろ、ノエル!
ドロッセルは命令を叩き込む。マギグラフのクォーツが金色の閃光を放った。
しかし直後、ドロッセルの手は力を失った。
限界だった。
指先がゆらりと水中をたゆたう。
瞬間――ノエルの手が、ドロッセルの手を掴んだ。
ドロッセルはぼんやりとした目で、その姿を見つめる。
瞳を霊気に青く光らせたノエルはぐったりとしたドロッセルの体を自分に引き寄せた。ざっとあたりを見回す彼のまなざしは、いつになく鋭い。
ドロッセルの体をしっかりと抱いて、ノエルは左手を緩やかに広げる。
その掌から人造血液が流れ、空中に赤い帯を引く。
血液が収束し、一振りの剣を形成する。
瞳を鬼火のように光らせ、ノエルはその柄をぐっと握りしめた。
その肩から指先――剣の切っ先にまで、赤黒い【傷】の霊気が電光の如く奔る。
上体に力を込め、左腕をしならせ、ノエルは剣を横凪ぎに振るった。禍々しい霊気を漲らせた刃が水中に赤黒い斬撃を刻み込んだ。
水に、亀裂が走った。
まるで硝子がひび割れるように――水中世界に、【傷】が刻み込まれていく。
「――いたい!」
幾千幾万もの悲鳴が響き渡った。音を立てて広がる亀裂の周囲に、血走った眼球が無数に浮かび上がり、ぎょろぎょろと狂ったように辺りを見る。
「いたい! いたい! いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい――ッ!」
悲鳴が水を揺るがし、無数の黒い波紋が水中に生じた。
波紋が広がり、ドロッセルとノエルとを呑み込む。水の感触が消えた。青い水が霧へと変じ、しゅうしゅうと逃げるように引いていく。
――そうして気づけば、ドロッセルとノエルは異界の幽霊駅にいた。
ベルベットが瞬時に形態を変え、口と鼻とを解放する。
「が、はっ……!」
ドロッセルは崩れるように両手を地面につき、荒く呼吸する。
激しく上下する肩から雫が滴り、黒い霧へと変じて消えていった。やはりあの水中世界は、プラーがノエルを読心して変じたものだったらしい。
ノエルが隣に膝をつき、背中をそっとさすってくれる。
視界がチカチカする。かすかな音がやかましく感じた。頭も体も重たい。
「……申し訳ございません」
それでもノエルの囁きに、なんとか首を横に振る。
手足の感覚はある。新鮮な空気を吸い込み、ドロッセルは激しくむせた。
「っく、ごほっ、げほ……!」
「ヴァ……ッ、ファン、クーロ……ッ!」
息も絶え絶えな悪態に顔を上げれば、キャロルがよろよろと立ち上がるところだった。その傍ではパトリシアがルーカスにもたれるようにして咳き込んでいた。
「この、腐れガス生物ッ……!」
憤怒に燃えるオリーブ色の瞳の先には、プラーはいた。
墨がそのまま気化したかのような漆黒の霧。そこに無数の眼球が蠢き、口が開閉する。
それは恐らく、プラーの真の姿。
「なっ、なんだ、あれ――!」
「嘘でしょう! なんて大きさなの……!」
マリブとパトリシアは、その巨体に驚愕した。
不定形の異形であるため、その正確な大きさはわからない。しかし、少なくとも異界の地下鉄トンネル内を満たすほどの巨体を持っていることは見て取れた。
しかしドロッセルが驚いたのは、その大きさではない。
「ノエルの忌能を受けたのに……!」
霧の各所には、赤黒い亀裂が痛々しく浮かぶ。恐らく、通じていないわけではない。
しかしプラーは砕け散ることなく、平然とそこに存在していた。
「……内包する個体の数が多すぎるようです。一度では壊しきれない」
ドロッセルに手を貸しつつ、ノエルが囁く。
「…………力及ばず、申し訳ございません」
彼の声には、今まで聞いたことのない感情の響きが合った。
けれどもドロッセルがそれに答える前に、霧が揺れた。
「――ひひひ」
笑い声が響き、亀裂の入った霧が渦を巻く。
稲妻が閃く霧を睨み、キャロルが両手を払った。ヴェンデッタが鉤爪を構える。
その眼前――霧の向こうに影が浮かび上がる。
「キャロル、気をつけろ! こいつは格が違うぞ!」
「何に変身しようと同じこと! 八つ裂きにしてくれる……!」
ドロッセルの叫びにキャロルが怒鳴り返し、両手を突き出す。
けたたましい笑い声とともにヴェンデッタが跳び、霊気の漲る鉤爪を振りかぶった。
粘着質な音が響く。
霧の向こうから伸びた触手があっさりヴェンデッタを絡め取り、拘束する。
「は? うわっ――!」
それはキャロルの足までも絡め取り、宙吊りにした。
ぐちゃぐちゃと嫌な音を立て、不揃いな吸盤を備えた触手が次々に現われる。それはキャロルのみならず、ドロッセル達にまで襲いかかってきた。
「な、なんだこれ、気持ち悪いッ!」
「ギャアアアアア!」
カットラスでどうにか触手を叩き切ったドロッセルの耳に、凄絶な悲鳴が響いた。
見上げると、マリブが高々と宙に持ち上げられている。
その体が触手によって大きく揺らされ、彼の身に着けていた様々な呪具がドロッセル達の頭上に降り注いだ。狼避けの香、精霊花火、いくつかの霊薬――。
「やめろ、やめろって! なんでこんな――!」
マリブはゴーグルを覆い、必死で顔を隠していた。抵抗さえできていない。
「ひひひ ひひひ おそろしいか おそろしいんだな」
幾千幾万もの声とともに、霧が収束する。
そうしてマリブの隣に、巨大な蛸の頭部が現われた。鮮烈な黄色の肌に、毒々しい青いまだら模様が浮かぶ、異様な風貌の蛸だった。
「……オオマルモンダコ」
ドロッセルへと迫っていた触手を破断し、ノエルが呟く。
「し、知っているのか!」
「はい、人造霊魂に入力されております。タコ目マダコ亜目マダコ科ヒョウモンダコ属。唾液にテトロドトキシンを含みます」
「嘘でしょ、こいつ毒あるの!」
逆さ吊りにされ、必死でドレスを抑えていたキャロルが真っ青になる。
「くそっ、畜生……! 離せって……!」
一方のマリブも青い顔だった。
このプラーの姿は、恐らく彼の恐怖を写し取ったもの。どう考えても通常のタコよりも遥かに多い本数の触手とその大きさは、それによって誇張されているのだろう。
「くそっ、オレ、足が大量にあるヤツ、ほんと……!」
「落ち着いて! 今、助けるわ! 【
パトリシアが叫び、マグノリアの先端を蛸に変じたプラーへと向ける。
粘液を纏う触手が鞭のようにしなった。
一気に七、八本の触手がひょうひょうと音を立てて襲いかかる。
「くっ……ルーカス!」
パトリシアはきつく眉を寄せ、迫り来る触手への迎撃をルーカスに命じる。
さらにプラーは触手を動かし、マリブを自らの頭部の前に出した。
「盾にするつもりか……!」
触手をかいくぐりつつ、ドロッセルは歯を噛み、周囲をうかがう。
キャロルは拘束。ノエルとパトリシアも防戦一方。自分もそこまで余裕はない。
ともかく触手の数が多すぎる。魔術を詠唱しようとすれば邪魔が入り、どのみち魔術で攻撃しようものならマリブに当たる――。
「おまえは うまそう いちばん うまそう」
白い漏斗を収縮させ、プラーが嘲笑った。
「おまえから しゃぶってやろう すっかり こころが とけるまで」
すっかり硬直しているマリブを弄ぶように、触手がゆらゆらと揺れる。無数の触手が蠢くその狭間に、ドロッセルは開閉するクチバシを見た。
マリブを掴んだ触手は、ゆらゆらと揺れながらそこに向かおうとしている。
「まずい……!」
とっさに駆け出そうとしたドロッセルの足に、何かが触れた。
見下ろした先にあったのは、小さな硝子瓶。
詰められているのは色とりどりの花や鉱物と油。中央には、ぼうっとした光が宿っている。
その名は精霊花火――さっき、宙吊りにされたマリブが落としたものだ。
ドロッセルは瓶を拾い上げた。
使ったことのない呪具だが、使い方は知っている。問題はこれをどう投擲するか。
方法がない事もない。――しかし、今までやったことはない。
しかし、ドロッセルに逡巡の余地はなかった。
「ベルベット!
コートと一体化しているオートマタは、瞬時にドロッセルの指示を実行した。
投擲しようとするドロッセルの左袖に、青い光が一瞬走った。生地に張り巡らされた疑似経絡に沿って霊気が供給され、ボタン型の金具がそれを制御する。
ドロッセルの力にベルベットの霊気が補正を掛け、強化する。
「いっ、けぇ――ッ!」
プラーめがけ、ドロッセルは硝子瓶を投げつける。
左肩に痛みが走った。それでも、ドロッセルは投擲に成功した。
硝子瓶が飛ぶ。それは凄まじい速度で触手の狭間をすり抜け――まさにマリブを呑み込もうとしていたプラーのクチバシへ。
ガラスを噛み砕く音。
直後、プラーの口から色とりどりの閃光が零れた。幾重にも火花が炸裂し、プラーは絶叫とともにマリブとキャロルとを放り投げた。
「いてッ……!」「くそったれ……!」
二人の呻き声が聞こえた。到底淑女とは思えない悪態も混ざっていた気がした。
精霊花火は精霊――結晶化させていない人造霊魂を封じ込めた爆弾だ。
あの大きさならば大した威力にはならない。
それでも口の中に放り込まれればたまったものではないだろう。現にプラーは全ての触手を引っ込め、爆発し続ける自らの口を掻き毟るようにして地面へと倒れ込んだ。
直後、その体が霧散する。
眼球がぼこぼこと浮かび上がり、無数の口が不満げに歪む。
赤黒い亀裂が浮かぶ巨体は縮んだり膨れあがったりと、不規則な変化を繰り返した。
「まだ消えないのか……!」
痛む右腕を押さえつつ、ドロッセルは呻く。筋肉を少し痛めたようだった。
ぞろりとプラーの眼球が動く。
明滅しながら霧が揺れ、雷電を走らせる。次の変身が始まったのだ。
「気をつけて……!」
マリブを庇うように立ち、パトリシアがマグノリアをプラーに向ける。マリブも戦う意思は失っていないのか、ハルペー=レプリカを握っていた。
ノエルがドロッセルの傍に立ち、双剣を構える。
ドロッセルも痛む右手で銀符をとり、マギグラフのスロットに叩き込んだ。
「死ねぇ――ッ!」
キャロルは、すでに行動していた。
渦を巻くプラーめがけ、ヴェンデッタが襲いかかる。
鉤爪が蛍火のような軌跡を描く。
しかしそれが触れるよりも早く――けだるげな男の声が、辺りに響き渡った。
「――
それは、一瞬のことだった。
音も無く空中に黒い円が広がる。
そうして形成された漆黒の障壁に、ヴェンデッタは衝突した。そのまま音も無くずぶずぶと漆黒の中に呑み込まれ、障壁とともに消滅し――。
次の瞬間、キャロルの背後にあった。
「ッ――!」
振り返ったキャロルが息を呑み、片手を鋭く振り払った。
全霊糸の切断。傀儡は主人を切り裂く寸前で動作を停止した。ヴェンデッタが膝をつき、キャロルの眼前で崩れ落ちる。
「
「【
キャロルの悪態とほぼ同時にパトリシアの魔術が発動する。
空気中の水分が氷結し、分厚い氷の刃を無数に形成。そしてそれはルーカスの咆哮に吹き飛ばされるようにして、霧の向こうに揺れる影へと叩き込まれた。
それは単純ではあるが威力も高く、連撃に優れた魔術。
敵の前にもう障壁はない。
鋭く重い氷の斧の群れを防ぐ手はない。ただその身を刻まれるだけ――そのはずだった。
霧の向こうから、手が現われた。
筋張った男の手だった。
「――うるさい」
鬱陶しそうな言葉とともに、手がきつく握られる。
瞬間、全ての氷の斧が爆散した。冷たい破片が宙を舞い、さながら粉雪のように降り注ぐ。
パトリシアが、青い瞳を見開いた。
「そんな、」
「
霧の中から青い光の輪が飛ぶ。
それは吠え立てるルーカスの口に命中し、顎を拘束する。これでは喉奥のオラクルレンズを使えない。――つまり、パトリシアの魔術に大幅な制限が掛けられた。
ほんの数秒だった。
しかしその数秒で、キャロルとパトリシアが一度に無力化されてしまった。
「……冗談だろ」
マリブが力無く呟く。
そうとしか言いようのない――あまりにも一方的な戦いだった。
その中で、ドロッセルは動けずにいた。
動けなかった。
凍り付いたように静止する主人を、ノエルがどこか気遣わしげな様子で見た。
「……お嬢様?」
「――嗚呼、もうおしまいか」
霧の向こうから響く男の声に、ドロッセルは肩を震わせる。
その声に――そして言葉に、どくりと心臓が大きく脈打つのを感じた。
「嘆かわしい……うんざりするな」
その男の声を、ドロッセルは知っていた。
潮が引くように霧が消えていく。
波打つ霧の向こうに立つ影に、見覚えがあった。それが誰なのか、知っていた。
「――お嬢様」
息もできずにいるドロッセルの背中に、ノエルがそっと触れる。
「あれは、バルトアンデルスです」
「……ああ」
ドロッセルはそれだけ、言った。
霧の幕が引き、寂れたトレーターズゲート駅のプラットホームが露になる。
そこに立っていたのは、一人の男だった。
長く伸び、一つに括った灰色の髪。退屈そうな黄金色の夜光眼。
せいぜい二十代後半といったところの若々しい容貌をしている。顔の造形こそ整っているが万事を憂いているように表情は暗く、そして疲れているように見えた。
黒革のコートのくたびれた質感、ベルベットのベストの着方、懐中時計を掌で転がす癖。
ドロッセルは髪留めに手を伸ばしつつ、じっと男の姿を見る。
男もまた、ドロッセルを見た。
「……本当に、うんざりするな」
けだるげにもう一度言って、男は深くため息をつく。
その声も、言葉も、口調も。
なにもかもが、十年前に見た姿そのままだった。
そこにいたのはドロッセルの父――英国最高の人形師レイモンド・ラングレーだった。
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