あとがき、という名の反省

「電撃文庫で『びっくりするような擬人化作品』という企画をやるらしい」と聞き、未だかつて見たことがない擬人化ねぇ……と頭をひねってたどり着いたのが、屋根裏部屋を擬人化するというもの。

 自主企画で「屋根裏部屋」をテーマにした企画があり、これに参加しようと思っていたので、この擬人化と結びつけてみました。ホラーハウスのように家そのものが擬人化する例は過去にもあると思うので、屋根裏を構成する各部材に各々の人格を持たせよう、と。

 それぞれの木材の生産地を活かして方言表記を、古民家を舞台にしながら、あえて異質な外国産の木材を入れてみよう、樹種に色が使われていることから連想した戦隊ヒーローものの香りなど、楽しみながら書き進めることが出来ました。

 いったん標準語(三代続く江戸っ子なので)で書いてから、会話ごとに方言へ変換していくという作業を実施。地の文は旅猿ナレーションの奥貫薫さんをイメージしています。


 実はエンディングがなかなかしっくりこず何回か修正していて、現在はVer.4です。他の作品では誤字の修正程度で、公開後に書き直すことはしないのですが、書き手としての意図がうまく伝えられていないと感じてしまって。もっと寝かせてから公開すべきだったと反省しています。

 せっかく書き直したので、ヤネウラベヤ―達が何と話したのか、健太君の他にも伝わっている方がいるといいなと思いながら。

 もう一つの反省としては、擬人化する対象がよく分からない、という点でしょうか。部材名を言われても専門的な知識がないと分からないだろうし、文中の説明でもピンとこないかもしれません。

 今さらですが、屋根裏の構成部材名を図解したリンク先を貼らせて頂きます。

((株)キョーリンHPより)

http://kyorinpg.xsrv.jp/category8/entry39.html


 本文のみならず、ここまで読んで頂いた方には心から御礼申し上げます。

 これからも、細々と頑張ります。

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我ら、ヤネウラベヤー 流々(るる) @ballgag

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