「一体どう言う事なんだ？　何も言わずに話を聞けと言われても……」

　何も知らずに訳の分からない事に付き合う義理はないとあなたは少女の頼みを突っぱねる。彼女はハァとため息を吐き出すとポツポツと喋り始めた。

「あの地上絵は現実には存在していないんだ」

「え？」

「あれは異界の景色を投影したもの。素養のある人にしか見えない……私の求める力を持つ人にしか……」

「ちょっと待って、その話を信用しろと？」

　少女の話は簡単には信じられないものだった。今のあなたは特別な能力など持ち合わせていない冒険好きの若者だ。少なくともあなた自身はそう思っていた。

　とは言え、真剣な顔で話す目の前の彼女もまた嘘をついているようには見えない。

　あなたは腕を組んでどうしたらいいか悩み始めた。

　ここまで熱心に話す彼女の真剣さを信じる

　うーん、ちょっとついていけないかな

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