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気が付くとあなたは知らない部屋のベッドに寝かされていた。どうやら気を失った後にどこかに運ばれたらしい。見たところ、ログハウス的な部屋のようだ。
「あ、気がついた?」
「ここは?」
「ここは私の知り合いの別荘だよ」
目が覚めたあなたを心配そうに覗き込んでいたのはあの少女だった。あなたは何がどうなってこう言う事になったのか全く訳が分からず、ただただ困惑する。
「ゲームはあなたの勝ちね。予想通りだけど」
「君が僕をこの場所に? 一体どうやって?」
「私、魔法が使えるんだ」
彼女はそう言って得意げに笑う。どうやら目の前の少女は魔法が使えるらしい。その魔法であなたをここまで運んで寝かせていたと言う事なのだそうだ。この話、納得は出来なかったけれど、納得する他なかった。事実、こうしてあなたはこの場所にいるのだから。
起き上がってベッドに座ったあなたは手を組んで一旦状況を整理する。そこで一番気になったのはやはりあの地上絵の事だ。あれは一体何だったのだろう。
「あの地上絵は一体……」
「ねぇ、一緒に来て欲しいんだけど」
まだ混乱の真っ最中のあなたに彼女はそう言って頭を下げてきた。この突然の展開にあなたは更に困惑する。
「は?」
「お願い、今は何も言わずに私の話を聞いて欲しい」
少女はあなたに向かって深く頭を下げる。そこに深い事情を察したあなたは腕を組んで悩み始めた。魔法使いの少女が助けを求めると言う事は、何か危険な事態に巻き込まれる可能性が高い。美少女と一緒に行動出来る事は役得でもあるものの、付随するリスクを考えると簡単には決断出来なかった。
未知の危険を取るのか、それとも――。
ここまで来たら乗りかかった船だ、彼女の話に乗ろう
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886028099/episodes/1177354054886089482
簡単に結論を出せる問題ではない。何故自分を誘うのか、その理由を聞く
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886028099/episodes/1177354054886109281
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