82

「に、似合ってるよ!」

「えっ?」

「ふ、服がっ、そのっ、すごく似合ってる!」

「えっと……」

「とにかく、すごい似合ってる!」


 あなたは少女の着ている服が似合っている事を鼻息荒く力説する。その圧が強すぎたのか、彼女はぎこちない笑顔を見せると、ペコリと軽い会釈をしてその場から去っていった。あるぇ?


 その反応からして、どうやら力任せに一方的に服装を褒めるのは正解ではなかったようだ。落胆したあなたは本来の目的である観光を再開させる。


 この街で有名な観光地と言うと古代の遺跡になるだろうか。数千年前に存在していた先住民族が残した遺跡は多くの人で賑わう一大観光スポットだ。

 けれど、別にそこしか見るべきものがない訳でもない。あなたは観光パンフを見ながら思案に耽った。



 ここはひとつ、遺跡に向かおう

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886028099/episodes/1177354054886036748

 いや、他の観光地でもいいかも知れない

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886028099/episodes/1177354054886073742

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る