第5話 2017/07/07?
何か夢を見ていた気がする…?
今日何度目かの目覚ましを止め、母親の足音の前に起き上がり、準備を始める。
いつものルーティンのようになった行動を繰り返す。
「あら、早いじゃない。珍しいわね」
なんて声をかけられたが、「昨日も早かったじゃん」なんて不満を漏らしても意味が無いことはわかっているので、無視して準備をし、いつもより少しばかり早い時間に家を出た。
外はいつものようにこの時期特有の少しジメジメとした暑さで、ため息を付きそうになるが、吐きかけた息を寸前で飲み込む。
いつもと同じような景色の中、そこには黒髪の君…三原さんが立っていた。
私の驚く顔をよそに、彼女はその反応が楽しいのだと言わんばかりにニッコリと笑うと、いつものように挨拶をするのだ。
「神崎さん、おはようございます」
そして私もその容貌に気圧され、未だに緊張が抜けないように返すのだ。
「お、おはようございます」
Repetition Syndrome 朝川 林檎 @ECHIRU
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。Repetition Syndromeの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます