障害の実態が克明に記され、親としての心の葛藤は読んでいて苦しくなる。

高2年の長男、中1年の次男、小2の三男、3人の子を持つシングルマザーです。
次男が小3の秋頃から症状が出始め、今も学校に行けない状況が続いています。
あのときから、だましだまし、日々を過ごしている感で… 私の時間は次男が小3だったころで止まっています。

克明に記されたお子さんの日々の様子、苦境に立たされたお母さんの心の葛藤、読んでいて苦しくなりました。
どうなったんだろうと、その先が知りたくて一気に読まさせていただきました。
最後まで読み、良い方向に進んだと知り、自分のことのようにほっとしました。
今も長男さんは元気でおられるでしょうか、次女さんは大丈夫でしょうか…

「もう少しがんばってみたら」と、周囲は思いがちです。学校の先生もよくそんなふうに言葉をかけてこられます。
今は高2の長男、中学の時にちょっとその気があり、休みな時期がありましたが、自分は乗り越えたとの自負があってか、今の弟を見て「学校行けよ」「学校に行かせろよ」とプレッシャーをかけてきます。
周囲の理解は重要だと思いますが、なかなか難しいですね…

成長とともに落ち着くと聞き、祈るように過ごしていますが、一進一退の日々です。
中学に入り、高校受験も視野に入ってきて、不安は増しています…

やりくりしながら過ごしていた作者の方の日々を知り、私も仕事を辞めてでも、もう少し子供と向き合う時間を作りたいなあ、後で悔やみたくないなあと思い始めています。
大変な日々のなかで、貴重な体験談を書き続けていただき、ありがとうございました。

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