第一章 王都への帰還③

そして、王城へ俺は向かった。

もちろん、溶岩地帯の埋め立てをやめさせるために。

そして、するために。

門を通り、一直線に王の間を目指す。


ーー一方 その頃ーー

「国王様、勇者が魔王軍に味方したという噂が広まっています。そして、その勇者がここへ向かっています」

「勇者が裏切りを?一体なぜ?」

「分かりません… しかし、」

兵士は、間を置いてこう言った。

「追放した方がよろしいかと…」

「ふむ…」

王の間でこのような会話があったことを知らずに、勇者は近づいている。


ーーーーーーーーー

王の間の扉を叩く

一年ぶりに叩いた扉は、兵士によって開かれた。

中へ入って扉を閉められると…

一斉に兵士に囲まれた。


「国王様、どういうことですか!?」疑問しか無い。

しかし、国王は何も答えず、ただ俯いているだけだった。


ーそのまま牢に入れられてしまった。

俺が何をしたと言うんだ。

武器も奪われ、得意の魔法剣で鉄格子を壊すこともできない。


…さて、どうしたものか。

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魔王と勇者は逆転する DAI @dainandaze

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