第一章 王都への帰還②
友人宅前
ドアをノックする。
「あーい?」
「俺だ。ジレンだ」
彼はドアを開けた。
「いらっしゃい、ジレン君」
軽く頭を下げて中へ入った。
「急に済まないな、フロンタル」
「で、来たってことは何か相談があるんだね」
「ああ、まずはこれを聞いてくれ」
俺は、
これを聞き終えたフロンタルは
「へえ。つまりこのまま魔王を殺すのか、それとも国を裏切るのか悩んでいるんだね」
と言った。すぐに言いたいことを察してくれて、とても助かる。
「大丈夫、すぐに占ってあげるから。
…今日もタダでいいよ」
友人という理由だけで、いつもタダで占ってくれる。それが本当に助かる。
彼は、水晶玉やらロウソクやらを慣れた手つきで用意した。
「じゃあ、始めるよ…」
彼は、
「……向かえ」
彼は、
「王の前へ向かえ。そして魔族と和解せよ」
和解、か。
現時点ではちょっと無理かもしれないが…
彼の占いは信用できる。ここで一休みしてから国王に会いに行くか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます