Work 3 ニャンコ殿との闘争
もう、執筆完としてるのに、まだ追記をしてるわけでもうしわけない。
まだ描きたいことがあるからだ。
それは猫とヤツとの関係である。うちの近所には野良猫ではなくて、「地域猫」が住んでいる。一応、猫の飼い主はいるのだが、ご老人のため地域で面倒見てるような猫である。去勢されてるためか性格はおとなしい。いたずらもしないし、そこら中でフンをすることもない。
で、ヤツと遭遇する機会もあるのである。なぜならこのあたりは田舎で、みな庭を持っている。庭に犬を放している家もある。敷地の中なので問題もない。わたくしもたまにはヤツに小便をさせるために放すことがある。たいていは、つまんなそうにしてまた家の中に戻ってくる。
しかし、当該猫がいると話は別である。
たいていの動画サイトではゴールデン・レトリバーは犬のくせに、猫パンチを食らって退散するパターンが多い。しかし、ヤツは違うのである。
とにかくしつっこく追い回した挙句に、前足でしっぽを抑えたがるのである。猫にしたら迷惑千万な話である。とにかくも見た目の鈍重さにもかかわらず、手(だか前足だかわからないが)の動きが速い。スパッとあるいはシュタッと猫のしっぽを地面に押さえつける。そうすると勝利の喜びとアドレナリンが体を駆け巡るようである。
このあいだも、そうして抑え込みに勝利してニンマリとして(るように見えた)、わたくしを見上げていた。
そんな余裕をぶちこいていたためか、不覚をとった。
珍しく猫が怒って猫パンチを繰り出したのである。パンチはヤツのぶよぶよとしたほっぺたにクリーンヒットした。
実に素晴らしい瞬間であった。ヤツの目が飛び出るのがスローモーションでも見てるかのように記憶に焼き付いた。
あれから数週間たつが、ヤツは庭には出ない。懲りたんだろうね。
ゴールデンレトリバーの腹にジッパーはあるか いわのふ @IVANOV
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