20.WORLD END ECONOMiCA 感想

 こちらもTwitterでオススメされて読みました。


 『狼と香辛料』で有名な支倉凍砂先生の作品です。『狼と香辛料』ではなくこちらを薦めてくるあたりが、ラノベ好きというか、マニアックですね!


 実は『狼と香辛料』もアニメは見たのですが原作は読んだことは無いので読んでみないと……


 調べてみると、この作品は元々支倉先生シナリオの同人ビジュアルノベルだったものを文庫化したものだとか。


 私もツクールでゲームを作ったりゲームのノベライズをしたりもしたのでちょっと親近感!



◆タイトル『WORLD END ECONOMiCA』

◆作者 支倉凍砂

◆イラスト 上月一式

◆レーベル 電撃文庫

◆発売日 2015/09/03


◆感想


 月面都市で生まれた家出少年ハルは、“前人未踏の地に立つこと”を夢見ていた。


 そのために必要なのは、圧倒的な資金。少年ハルが足を踏み入れたのは株式市場。


 ハルは自分を匿ってくれたリサのため、天才数学少女・ハガナと仮想空間での株式投資に挑む――という話。


 ラノベと言えばファンタジーやラブコメのイメージかも知れませんが、こちらはSF。


 しかもバトルやロボットは出てこず経済や株がテーマというラノベとしてはちょっと変わった作品かもしれませんね。


 確か『狼と香辛料』も経済や商売がテーマとして出てきましたよね。この作者さんの得意分野なのでしょうか。


 月面都市を舞台にしていて軌道エレベーターや近未来的なガジェットがでてきたり、株式市場について出てくるのですが、難しい用語はそれほどなく、SFや株の知識がなくてもスラスラ読めます。


 手に汗握る投資ゲーム。少年少女がひとつの目標に向かって努力する青春小説としても楽しめます。


 三巻で完結していたので続きが気になって三冊一気に買ってしまいました。


(私は電子書籍で読んだので全然気にならなかったのですが、紙の本で買うと結構分厚いらしいので紙の本で買う方は気をつけて?ください)


 とても読みやすく落ち着いた文章で、ラノベ好きにも、ラノベやSFが苦手な方にもオススメできる一作だと思います。




◇月が舞台……といえば


『ひとりぼっちのソユーズ』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054880552117


◇経済がテーマといえば


『魔王は呪文を唱えた!モンスターの落とすゴールドが下がった!経済は混乱した!』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054882100592


オススメです!

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