15.――ねぇ、柴田 感想

 こちらもTwitterでオススメされたので読んでみました。


 正直、タイトルも作者さんもレーベル名すらも聞いたことが無かったノーマークの作品。


 ちょっと気になってSKYHIGなってについて調べてみたんですが、三交社が2016年に立ち上げたライト文芸の新レーベルみたいですね。


 エブリスタなんかでコンテストもやってるみたいです。


 というわけで感想を。


◆タイトル『――ねぇ、柴田』

◆作者 川瀬千紗

◆イラスト フライ

◆レーベル SKYHIGH文庫

◆発売日 2016/10/25


◆感想


 高校二年の席替えで主人公中嶋の隣の席になった柴田は、変り者として有名な美少女。


 周りをわざと遠ざけている容子の彼女がどうにも気になり、ちょっかいを出す僕を、ウザがりながらも次第に受け入れてく柴田だったが、ある日中島は彼女の秘密を知り――という話。


 謎めいた少女、柴田。最初は取っ付き難い女の子かなと思ったんですが、読んでいるうちに柴田の抱える色々な秘密が明らかになります。


 徐々に二人の過去が明らかになり、同じ痛みを抱える者同士心を通わせていくのがいいですね。


 ラノベではありがちな「ツンデレ」とか「クール」とか「無口系」とか、そういう枠に収まらない繊細なキャラ造形と心理描写も好印象。


 繊細で、ちょっぴり切なくて明日へと進む勇気を貰える、そんな作品です。





◇多重人格者との切ない恋

『三角の距離は限りないゼロ』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885969256/episodes/1177354054886084786



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