　こちら、私がカクヨムで親しくしている作家さんが絶賛していたので読んでみました。

　表紙イラストも儚げでとっても素敵。

◆タイトル『やがて恋するヴィヴィ・レイン』

◆作者　犬村少六

◆イラスト　岩崎美奈子

◆レーベル　ガガガ文庫

◆発売日　2016/09/21

◆感想

　「ヴィヴィ・レインをみつけて」という、ある日空から降ってきた義妹の願いを叶えるため、スラム街の少年は旅に出る。

　ヴィヴィ・レインを探す、ただそれだけだった小さな旅はいつしか時代のうねりとなり、世界を変革する戦いへ――というお話。

　初めタイトルを見た時は甘いラブロマンスかなと思い、冒頭で空から女の子が落ちて来た時は、これからラピュタみたいなドキドキワクワクの冒険が始まるんだなと期待していたんですが……

　予想とは違い、初っ端から主人公が割と容赦ない目にあったりして結構ダーク。ラブコメではなかった（笑）正統派ハイファンタジーです。

　そしてファンタジーなんだけど、機械兵とか人造人間とか古代文明の遺物とか、ロボット物SFと融合したような独特の世界観にも惹かれます。

　世界観や描写は厚いのですが、ラノベやアニメ的なテンポの良さもあり読みやすいです、

　妹が遺した「ヴィヴィ・レイン」の言葉をはじめ謎の多い展開や手に汗握るバトルに夢中になっているうちにいつの間にか一冊読み終わってました。

　続きが気になり、是非続刊も追っていきたい作品です。

◇空から女の子が落ちて来る作品と言えば……

『蒼穹のアルトシエル』

◇壮大なファンタジーが読みたい方へ……

『始まりの魔法使い』

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