書評6.私を二次元に連れてって
マンガとかラノベとかゲームって、なんであんなに魅力的なんですかね。
ちょっと時間が空くと、いや、時間が空いていないのに、いつの間にか手を伸ばしてしまっています。
そんなことより、生きていくためには先に読むべき本はたくさんあるのに。
『ジョブ理論』とか『ブロックチェーン・レボリューション』とか『企業価値4倍のマネジメント』とか、「読まなきゃなぁ、読みたいなぁ」とか思いながら「積ん読」状態になっている本がたくさんあります。
あと、いくつもの育児本とか。
『ワンピース』の新刊が近日中に出るわけですが、これは見つけた瞬間にあっという間に買って読んでしまうだろうと思います。
別に「すっごい面白い」ってわけでもないんですけどね。
イーストブルーにいた頃のとめどないワクワク感とか、インペルダウンのエキサイティングなドタバタ感とか、そういう魅力は無いんですけどね。
結局、ルフィが気合の入ったパンチとかでカタクリをぶっ飛ばすだけだとわかってるのに。
なんで今でも没入するように読んでしまうんでしょう。
書評6.『オタクが夢を叶えました。』 作者 宏-ヒロシ-
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885681954
この小説、あっという間に読んでしまいました。
二次元のヒロインにハマりまくっていた主人公が、自分で描いていたベタベタなストーリーの二次元世界の主人公へと転生します。
登場人物、展開など、何もかもがベタなのですが、読んでいてまるっきり飽きずに楽しめます。
ベタの使い方が上手いのでしょうね。
出てくるヒロイン、私は全員好きです。
連載中なのですが、つづきが楽しみです。
ご都合主義って最高ですよね。
オタクがいつも夢に描いていたような、理想通りの世界に入り込みます。
こういった場合、理由なんかどうでもいいですよ。
もうただただ、そこで起こる展開を楽しんでいたいです。
しかも、この『オタクが夢を叶えました。』という作品、ちょこちょこ挟まれる意外性の展開も最高です。
予定調和だけで完全に予想通りに進んでいくかと思いきや、少しずつズラしてある。
そのズレがまた王道ラブコメ的に安心できる範囲でありつつ、予想から少しズレるので、読みながら安心しつつ意外性に驚くことができます。
いいですねぇ。
主人公のオタクがまた、思ったよりも下半身に慎重で節度ある行動にまとまっているところも、また二次元的でよいですよね。
「精力剤飲んでるんだからもう少し頑張れよ」なんてもどかしくも思ったりもしますが。
でも、ラブコメマンガとかの主人公の男子って、やたらと節度ありますよね。
「少年向け」という媒体の制限が多くの場合にはあるのかもしれませんが、しかし高校生のリアルといえば、案外こんなものだったかもしれません。
エロい妄想でアタマをいっぱいにしておきながら、いざ現実が目の前に迫ると意外と弱腰だったり。
転生ものはいろいろあるのでしょうが、愛や夢がたくさん込められた作品はいいですね。
これからもこの小説の連載、チェックします。
書評6.『オタクが夢を叶えました。』 作者 宏-ヒロシ-
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