「神聖魔法」

続くのは同じく代表格の神聖魔法だ。

神格とされるモノから、信心と信仰を証として助力を願い、その力を行使する。

分類としては儀式系だね。

神格という存在はかなり善意的で、自身を信じてくれていれば、誰にでも力を貸してくれるらしい。

ただ、こちら側に顕現する際、信者の肉体に降霊して力を行使するようで、その時の負担は相当なものだ。

よって、精神系と同じように自身の精神力を摩耗する。


神聖魔法の強弱は、本人の信仰、いわば「自分がどれだけ神に近い存在か」で決まるという説がある。

神と考えが似通っていれば、その分降霊時の負担が減るし、神だって自分に近しいものであれば大きな力を貸すだろう。

ただ、ボクはこの説に反対で、神っていう奴の好みだと思ってる。

だってさ、信仰で決まるなら、高齢で精神的にも成熟した人間ほど強くなるはずじゃないか。

でも、そんな人達を差し置いて、産まれたばかりの少女とかが「巫女」なんて呼ばれるほどの強力な神聖魔法を扱えるってのが良くある。

高齢の神官が強い力を持てるのは「社交辞令」、つまり、長く信仰してもらってるから、っていう理由で、あの存在らはフッツーにドスケベロリコン野郎だと思うよ。

巫女が幼くして死ぬのは、可愛いうち召し上げて自分にはべらす為だとボクは信じてるよ。

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響の魔法論 犬野サクラ @sakura_inuno

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