【イケメン鑑賞文】※自主企画『イケメン鑑賞会』感想ノート

09 七瀬君とモテと非モテの研究／柳屋文芸堂さま

　久里です。みなさん、大変ご無沙汰しておりました<(_ _)>

　気がつけば８月！　時の流れが早すぎて怖いです。

　もうすぐ企画終了から二か月が経ってしまう中、まだ、ご訪問くださる方がいらっしゃることに深く感謝しつつ、イケメン鑑賞を進めさせていただきたいとおもいます(*^_^*)

　今回ご紹介するのは、企画が始まってすぐに参加してくださったこちらの作品。

「七瀬君とモテと非モテの研究（https://kakuyomu.jp/works/1177354054884341986）」です。

　本作に登場するイケメンは、中性的かつ身長180ｃｍ以上の高身長男子！

　日本舞踊を優雅に踊りこなす男子高校生、七瀬耕一くんです( *´艸｀)

　文化祭で、吹奏楽部に所属する友達の演奏を聴きに体育館にやってきた主人公ちゃんは、彼が舞台でしなしなと舞い踊っている姿に遭遇します。

　創出される艶やかな雰囲気にごくりと息を呑み、

　綺麗だな、とぼんやり見惚れる主人公。

　なんて妖艶な女の人だろう。

　でも、なんだか違和感…と疑問を抱いて、プログラムを開いた瞬間。

　その人は、まさかの男の子でクラスメイトだったことが判明する。

　興味がむくむくとわいてしまった主人公は、早速、七瀬くんに話しかけに行きます。化粧をすっかり落としきった彼は、やっぱり、派手な顔立ちのイケメン！

　でも、話しかけに行っても、

　愛想の欠片もないような素っ気ない返事をされてしまう。　

　情報収集をしてみると、美形で成績優秀なのに、学内でさほど目立っていない様子の彼。みんなが、七瀬くんのことはよく分からない、といっている。

　どうやら彼は、人と距離を置いて接しているらしい…。

　七瀬くん、実は個人的にドストライクなイケメンだったりします。笑

　女装の似合う、中性的な顔立ち。

　しかし、なよすぎるというわけでなく、身長180cm以上と高身長。

　（創作においては）中性的なイケメン好きとしては、たまりませんね！

　あと、ミステリアスな雰囲気って、とにかくロマンがありますよね。

　謎は、人の好奇心をかきたてるもの。

　よく分からないからこそ、知りたくなるのだし、気になってしまうのですよね。

　高校時代、とにかく謎めいていた人に片想いし続けていた筆者としては

　ここは確信をもって言えます（突然の黒歴史公開）！

　隠されているものが、どんなにありふれたつまらないものであっても

　それが未知の状態であるかぎり、人は、ロマンを抱けるものなんですよね。

　秘すれば花とはよくいったものだなぁと思います。

　しかし。

　七瀬くんの最大の魅力は、謎めいている部分だけではありません。

　それについて深く語ってしまうとお話のネタバレに繋がってしまうので

　もどかしいながらも語ることはできないのですが、

　このお話の真骨頂は、ラストにこそあります。

　ラストから受け取る印象は、良くも悪くも、人それぞれだと思います。

　でも、私は、このお話を読み終わった後、

　七瀬くんのことが愛おしくて愛おしくてたまらなくなりました。

　ぜひ、あなたも、七瀬くんの秘密をその目でお確かめください…！