08 珈琲の香りと地上の女神【天使の誤算☆番外編】/青い向日葵さま
気づいたら7月! もう、すっかり夏ですね~。
何の脈絡もありませんが皆さま。
ツンデレはお好きでしょうか!?
私は、大好きです…………!!!!!!(魂からの叫び)
テンション高く始まりました。今回ご紹介するのはこちらの作品。
青い向日葵さまの『珈琲の香りと地上の女神【天使の誤算☆番外編】』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054886111860)
です!
本作は作者様の長編作品『天使の誤算』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054885825267)の登場人物である、実は天使なミックくんと人間の奥様の馴れ初め編とのことです(*'ω'*)
そう、
そんな彼ですが、自転車での通勤途中に建設中の看板が落ちてくるというとんでもない事態に遭遇。そこで颯爽と子供を逃したはいいものの、自分自身が大怪我をしてしまい、病院に運ばれることとなるのです。
とっさの判断で見ず知らずの子供を逃すために動ける機敏さ、判断力。その代償として彼自身は傷を負ってしまうわけですが、ここからしてすでにイケメン!
それから、彼は運ばれた先の病院で、落ち着いた雰囲気の美人な看護師さんと知り合うことになります。
彼女こそ、将来ミック君の妻になる運命のお相手、佐藤 昌美ちゃん。
このヒロインが、またとても可愛らしいのです…!
なんと出逢ってほんのわずかしか経っていない彼に対して、
「あなたは昔に私が助けた魚なの?」と直球で聞いてしまいます。
!?(゚ω゚)
ミックとともに、読者である私も戸惑った瞬間でした。笑
ですが、この直球さというか、ある種の直感的なものを信じ込んでる姿は可愛らしいなぁと思ったりもしました。常時この調子だったら不思議ちゃん認定を受けてしまいかねませんが、ここぞという時に発揮するのは良いものですね。萌えます。このまま語り続けていたらイケメン鑑賞ではなく美少女鑑賞になりそうなぐらい、この子も魅力的です。
もちろん、彼は魚ではありません。
でも、かといって、人間でもないところがポイントなんですよね。
落ち着いてくれ看護師さん。俺は魚じゃない、と彼女をなだめようとするものの、彼こそ昔に自分の助けた魚であると信じて疑っていない様子の昌美ちゃん。
そこでミックは、自分の秘密を明かそうという気になる。
ちがう。魚じゃなくて、天使だ。
と、地上に堕ちてからはじめて自分の本当の正体を明かすことになるのです。
まさかの、彼女が当初想定していた以上にロマンス溢れる展開に…!
こうして出逢った二人。
後半では彼女視点から、二人が穏やかに愛を育んでいく様子が描かれます。
ミックは所謂、ツンデレ男子なんですよ…!( *´艸`)
会って話すときはついぶっきらぼうな言葉になってしまうけれども、電話とかLINEではわりと素直に気持ちを伝えてくれる。
ツンデレにも様々な比率があるかと思いますが、ミックの場合は、微ツンデレですね。ツンを拗らせるところまではいってません。ツン比率が8割を超えてくると、電話やLINEを介しても、素直な気持ちを表せないところまでいくと思います。笑
比率はどうであれ、ツンデレって本当に愛おしい存在ですよね。
私は、ツンデレの愛おしさは、不器用さにあると思います。
相手のことをたまらなく想っているのに、いろいろからまわってしまって、結局素直な想いを上手く伝えられないいじらしさ。その極端とも思えるほどの不器用さにある種の同情を覚えて、可愛い…! と胸が締め付けられるんでしょうね。
周りにはバレバレなのに、想いを向けられている方は、その不器用な愛情表現に気づけていない。それで、またやってるよ~(にやにや)って感じで、周りがなまあたたかく見守っているパターンも多いですよね。笑
昌美ちゃんは、ミックのそんな不器用さを分かっています。そして、あえてぶっきらぼうな態度をとってしまう彼に対して、そんなところも含めて愛おしいと思っている。
また、ミックの絶妙なツンデレはさることながら、何気ない日常の愛おしさも堪能できる物語になっています。
一緒にケーキを食べたりだとか。
映画を見て、お茶を飲んで、手を繋いで一緒に歩いて。
愛おしい人と寄り添えるということの幸せを感じられました。
ちなみに、ミックは天使ながらギターが大好きな変わり者でもあって、よくセッションやライブハウスにも出かけていきます。でも、打上げに誘われても、時間が遅ければ断ってまっすぐ家に帰ってくる。こんなところからも彼の愛情深さが伝わってきますね。行動は、言葉以上にその人を示すものです。ああ、素敵な旦那様だなぁ( *´艸`)
読み終えた後、あらためてツンデレの愛おしさを実感し、胸がぽかぽかとあたたまるような素敵なお話でした。ありがとうございました…!
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