2話 「今の僕は運命の狭間」

・・・・???・・・・


「う・・・あれ?あれれ?」


「俺・・死んだはずじゃ」


地面には血だまりがあったはずだが無いし体の傷もない、どうゆうことだ?


「っとよくわからんが、とりあえず帰るか」


俺はさっき壊された携帯を手に取り、路地裏から出ようとした。

その時に携帯が使えるかどうか確認した。


「マジかよ!」


画面は割れてて、ボタンを押しても反応なし、完全に壊れたなこれは。

まぁ明日にでも修理に出す方がいいな。


「何時知りたいなー路地裏出た先に確か公園があったよな」


とにかく今は時間が知りたい。もしかしたら倒れて一日たったんじゃ・・まさかね。

俺は路地裏から迷いもなくでれた。


・・・・通学路・・・・



「この様子だと、朝かな?」


周りを見渡して公園を見つけて時計を探した。


「えっと・・あった!今は・・・午前7時30分か」


時間は分かったけど、まさかのあそこで朝を迎えるとは・・・最悪だな。


「とりあえず、家に・・」


・・・・「よ!相変わらずの一人だねー」・・・・


え?今の声って、成香?振り向くと成香が誰かに向かって話してるのが見える。


「制服・・・てことは、今は登校中か!」


だが、一つの声とセリフで俺はある事実を知った。


・・・・「んなこと言ってねーだろ」・・・・


え?・・・今の声って・・俺は成香が話してる奴の顔を見ようとした。

一歩、一歩、ずつ近づいて見ようとした。


「ねぇ?ねぇー!!」


誰と話してるんだ?成香は・・・そしてついに俺は顔を見た。


「うわぁ!!って脅かすなよ」


・・・・・俺がいる。確かに見た、はっきりと何もかもが俺だ。だが今いる俺は?まさか、まさかね・・

俺ひょっとして。


・・・・・死んでる?・・・・


ブー!ブー!っとその時携帯が鳴った、俺は急いで携帯を確認した。


「非通知だ、これかけてもいいのか?」


もしこれが俺の今起きてる状況を教えてくれる人なら・・・えーい!!かけちゃえ!!


「もしもし・・・誰ですか?」


・・・・「あんたが横井健斗かいな?」・・・・


携帯からは少女の声がした。ひとまず怪しい人ではなさそうだ。でも・・・。


「そうだけど、なぜ?俺の名前を??」


そうだよ、落ち着け安心なんかできるかよ!!俺の名前を知ってるってことは・・身内?

いやいや!!身内ならわざわざ非通知でかけてこん!!やっぱり・・・。


「まぁ詳しいことは後にしてくれ。今君は突然やけど過去にいる。」


過去?なるほど、それなら納得がいく。もう一人の俺がいる状況、つまりタイムスリップ。

しかも、1日前に。


「でだね?今の君は運命の狭間・・・つまりだ!君は存在してない「人間」なんだよ」


存在してない・・・人間?あまりピンとこない。


「過去ってことを忘れるなよ?分るよな??」


過去ってことは、つまりは!!


「そう、君は、今日の午後4時20分ぐらいに殺されて死ぬ!!」


なんてことだよ、でも待てよ?俺は存在してない人間、俺には関係ないような??


「そしてだ!この世界の君が死んだら、今いる君も「死」ぬんだよ?」


「は?ちょ!!なんでだよ!?」


「まぁ頑張りたまえよ?せいぜいあらがってえみな?」


・・・・プー、プー、プー、・・・・


電話が切れた。何をどうすればいいんだよ!!いや、一つだけ良い解決策が!!


「はぁ・・はぁ・・待ってくれ!!」


「でさぁ?それが又しつこくてさぁー・・って?げ!!」


解決策はこれだな。自分にあって話す!!我ながらいいアイデアじゃないかな!?


「誰ですか?・・・って!!」


俺と過去の俺が同時に顔を見たその瞬間!!


ガゴン!!バキバキ!!


「何だ?何だ?」


突如揺れ始めた!まさか・・・地震!!


ブー!ブー!!又携帯がなっている、なんだよこんな時に!


「はい・・・誰ですか?」


・・・・「馬鹿かーーー!!」・・・・


「は・・・え?」


「お主何やってるか分らんのかよ!!」


「ちょっと待ってくれ!!どゆこと??」


「分らんのかよ!?タイムパラドックスだよ!!」


バキ!!バキ!!地面が割れてきた!!まずいな・・・これは相当やばいぞ!地球が!!


「どどど!!どうすればいいんだよ!!」


「まぁ方法あるけどな」


「じゃあ早く!!このままじゃ地球は!!」


「元は君が悪いんでしょ?だったら・・て言っても、地球が破滅するのは嫌だな」


「方法は簡単!「死ねば」いんだよ」


死ねば・・・いいのかよ?


「死ねば、又過去に戻る・・・わかるでしょ?」


・・・・なんてことだよ、地球が破滅するなんてことが起きないようになるなら!!

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逆再生男子 Sro @Sro

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