第3話 火事場

 「マルガレーテンの北部で火災!爆破テロだ!」

 署内に警報/即応する消防士達&レイ・カナン/次々に装備を手に取り車両に乗り込む/消防車に乗り込む消防士達と専用の車両にに乗り込むレイ・カナン/特甲運用の為の専用車両

 耐火服を着たレイ/背中にボンベ・ホース・窓を割る為の斧

 他の隊員より小柄ながらチームに無くてはならない存在。

 爆破テロの犯人は自爆して四散。文字通り粉々。従って現場にはテロリストが残っておらず。残された被害者の救出と爆破による二次被害として発生した火災を消し止めるために消防に出動要請。MPBも現場に駆けつけているため、万が一テロが続いても消防士達は守られる。

 現場は駅直結のショッピングモール。平日昼間のためひどい混雑ではないが、それなりの人出。火災に巻き込まれた人がいる。

 梁が落下。直下に逃げ遅れた要救助者。スーツを着た女性。このままでは押し潰される。

 「転送を開封。」

 梁が空中で止まる。抗磁圧の盾でレイが梁を受け止めた。おかげで下敷きにならずに済んだ婦人。

 爆風や瓦礫・倒壊物などから身を護る抗磁圧の盾/左手に握られた長大な斧

 耐火服と一体化した銀色の特甲/赤の斑模様/さながら炎の様

特甲を纏ったレイが逃げ遅れた婦人を瓦礫から守りながら通信を送る。

 「要救助者確保!レイモンド、あと頼む。」

 レイがレイモンドに支援を要請、即応するレイモンド。

 「あいよ!」

 一方でコーラスとしての仕事に専念するカナン/背中に女王蟻の羽/キシキシと軋む音/褐色の特甲

 女王蟻に従う働き蟻の群れ/ドローン/カナンとリンクして瓦礫の中から生存者を探し出す

 羽蟻と通常の蟻で建物の中と外から状況を把握し生存者を見つけ出す。

 バッテリー技術の進歩により24時間可動できる働き蟻/腹の部分にバッテリーユニットを搭載/残量が少なくなると車両内の端末から給電

 FRP(繊維強化プラスチック)とマグネシウム合金やタングステン等の金属とを組み合わせたボディ/基本フレームはFRPで要所に金属を使用/高い剛性を確保/高いところから落ちても大丈夫

 「働き蟻で周辺環境スキャン中・・・生存者発見!奥の瓦礫の下に子供2名。」

 音響探査、熱探査、カメラによる視覚情報などから生存者を探索するカナン。

 「天照、出番。瓦礫を除けて。」

 「ヤー。」

 抗磁圧の斧で積み重なった瓦礫を排除、瓦礫の隙間から2人の子供が出現。煤で汚れているが怪我はなし。仕事中は漢字の名前で呼ばれる。それに抵抗を覚えるが何も言わないレイ。

 「伊邪那美、他に生存者の反応は?」

 やはり漢字の名前で呼ばれる事に抵抗のあるカナン。だが任務中で文句は言わない。名前にコンプレックスのある2人。

 「他にも反応がちらほらあるよ。順番に救助して。」

 「ヤー。」

 他の隊員と連携しながら救助作業を遂行したレイとカナン。 レイの特甲とカナンの働き蟻が活躍し、効率的に救助の障害物を除去、レイモンドがレイをフォローして要救助者を次々確保。無事に仕事を完遂。

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フォイアヴェーアマン・シュピーゲル アカイレイ @kimryo

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