15 古歌 ~翠浪の白馬、蒼穹の真珠 外伝3~/結城かおる さま
実はここ数日、マンションで一括契約しているインターネット回線が繋がらなくて、大変不便な思いをしておりました(´-ω-`)
点検&修理作業中である旨の張り紙はしょっちゅう更新されてるんですが、繋がった! と思ったらまた途切れて……の繰り返し。
自宅でも仕方なしにスマホのデータ通信量を消費してましたが、ようやくwi-fi が安定して繋がるようになり、PCでもカクヨムできるようになりました!
今やネットにつながらないということがこんなにも不便な状況になるなんて、二十年くらい前だったらほとんどの人が予想だにしていなかったんじゃないかと思います。
自分の子供の頃に思い描いていた未来の社会(ドラえもん的な)とはずいぶん違うベクトルに社会は進んでいるんだなあとなんだかしみじみしてしまいました(^_^;)
ほんの二十年後の未来がどんな社会になっているのかすら想像できない時の流れの中にいると思うと、悠久の歴史というのも一瞬先の未来すら予想できない流れが寄り集まって大きなうねりとなって流れているように思えてきます。
その中で人の生が無数に絡み合い、無数の小さな結び目が時代の流れをつくり、やがて大きな歴史のうねりへと変貌していく――――
自宅のネットが繋がらなかったという話題が随分と壮大なロマンへ思いを馳せるきっかけとなりましたが、ようやく作品紹介です(無理くり作品紹介へもっていこうとする勇気)。
『古歌 ~翠浪の白馬、蒼穹の真珠 外伝3~』
結城かおる さま
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886036265
イケメン度:★★★★☆
イケメン属性:立場を越えた男の友情系イケメン、歴史ロマン系イケメン
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長い長い前振りはですね、この物語が悠久の歴史の中で閃光のように煌めく
異世界ファンタジーということで実在する国や史実を舞台とした物語ではないのですが、イメージとしては中国の唐の時代とかそれ以前の時代で、周辺民族との摩擦を抱えながら漢民族が大陸を支配している状況にイメージが近い印象を受けます(中国史には詳しくない私個人の感想です)。
登場人物は、山岳のラゴ族を率いる青年サウレリと、個人的には漢民族的なイメージである
彼らはかつて戦いで対峙しながらも敵味方を越えた友情を築いた旧知の仲のようです(本編は未読ですがこの短編の中でそう説明があります)。
お互いの社会的立場や利害関係を越えて人間として認め合う。
その度量の大きさですでにイケメン認定ができる二人の若者ですが、イケメン鑑賞会用に書き下ろしてくださったという(!)この短編では、きっちりと容姿を描写してくださっています(*^-^*)
まず、異民族のサウレリの方は、「精悍な顔つきで浅黒い肌をし」ているそうで、やはりエキゾチックな風貌を想像できますね。
「きっぱりした物言い」「快活なところ」があり、どうやら馬術や剣術に長けているとのこと。勇猛果敢な騎馬民族のイメージでしょうか。
対する烏翠の王族、弦朗君の方は「柔和な面立ちと澄んだ細い眼が印象的な貴公子」で、やはり洗練されて上品な印象を受けます。
雰囲気としては対照的な二人ですが、そんなイケメン二人が月の光の下で静かに酒を酌み交わすなんて、シーンそのものがイケメンなシチュエーションです!(興奮)
ただし、二人が今宵久しぶりに顔を合わせているのは単に旧交を温めているというだけではありません。
実は盟約のためにサウレリは可愛い妹を烏翠へと人質に出さねばならず、妹の身を弦朗君に託すべく彼の元を訪れていたのです。
戦で多くの命を失わせないために、族長の一族として犠牲を払わねばならないサウレリの葛藤と、その中でも弦朗君への友情と信頼が一筋の光明となっているところが窺えますが、弦朗君もまた王族ならではの権力争いに否応なしに巻き込まれていく宿命を背負っており、その苦しみを垣間見たサウレリとの間により一層深い心のつながりを築きます。
二人が紡ぐ情趣溢れる美しい詩歌も物語に華を添えており、時代設定や二人の立場、月下のシチュエーション、対照的な容姿といったシーンそのものに香り立つ優美さと艶やかさを感じずにはいられません(*^_^*)
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