第19話 ノリトは騎装展開を始める。

 お互いの準備が整い、間も無く五分が経過たとうとしていた。


ノリトは騎装展開を始める。

「さて、ソードカノンでは…… 死者がでるな。 やはりソードバインダーか 」

ノリトたち十三使徒は時空間を操る装備を持っていた。

その一つが時空庫バンカーと呼ばれる技術であり、異空間へと様々な物を収納出来る特殊技能である。


ノリトもミオも、魔法は使えなかったが、地球で取得した時空庫バンカーと錬成術は使う事が出来たのだ。


ノリトはこう推察していた。

「魔法が使えないのは…… 恐らく、同等の力を既に持っていた・・・・・・・からでは無いか 」と。

 

「ソードバインダーを騎装展開! 」

ノリトの指示に従い、時空庫バンカーより二対のソードバインダーが現れた。

巾が広い剣、と言えばよいのか、先端が尖った盾の様にも見える。


「砲陣展開! 」

次の瞬間、二対のソードバインダーが片側三枚 計六枚の翼の様に展開した。

ソードバインダーを砲陣展開し装備した姿は、六枚の翼を広げたかの様なシルエットへと変わった。

ノリトは騎士団へと正対すると、腕を組み開始の合図を待った。


その姿を見止めたシャルルがミオへと

『ミオ様、あれはなんですの? まるで翼の様に見えるのですが…… 』


『お姉さま、まるで鋼の天使のようですね 』

ミオは驚いた!

アルフォンス皇子が喋ったからだ!

(アルフォンス皇子様はカワユイにょ~ぉ! )


「あれはですね。 ノリトの複数ある装備うちの一つで、ソードバインダーと言います 」

 

『ミオ殿、ソードバインダーとは盾なのかな?

それとも剣なのか?  しかし六枚になったのだが 』


「あぁっ、 あれは砲陣展開と言って、剣としてではなく、盾や砲として使うために分離したのですね。 剣の状態では威力を落とし難いので、あの形態にしたと思いますよ 」


『威力とはどれ位なのだ 』


「そうですね、 表現が難しいのですが…… 一振りすれば、騎士の方々は胴と首がサヨナラしますね。

あと、 範囲攻撃ですが。

六枚の翼で重力結界を構成し、重力場による拘束と衝撃波グラビティーインパクトを与えるですね。

ただ、どちらも全力なら、一都市は消滅しますよ 」 


その言葉に皆が固まった……

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