第20話 女の子2人。
胸がドキドキする。
背中にじんわり汗が滲むのを感じ、2人を見た。
「ごめん、電車が遅延して」
手を揃えて謝る彼女。
「すみませんでした。もう少し時間に余裕を持って行動すれば、間に合いましたね」
謝っているのか分からない彼女。
ヘンテコな感じの2人だった。
それでもドキドキしているのは、気の所為ではない。
2人の所為だ。
「ええよ。ええよ。とりあえず、座りぃや」
慣れている様子のよしきが仕切る。
「えっと、名前はなんだっけ?」
「えええー。普通、忘れるの?」
女の子が反応する。
ヘンテコじゃない方が。
「うそやん。マユとアキだろ?」
「おおーって、当たり前でしょ? なに、その関西風のノリ、付いて行けないよ?」
「まーあまーあ楽しく行こうや? 俺はよしきで、こっちが俺の連れや。アダ名でも付けるか?」
なんで、僕だけアダ名なんだ?
ここは自己紹介ではないのか?
疑問過ぎる。
イトアカ 橋本一樹 @hasimotoxkazuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。イトアカの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます