釣りガールの由紀に料理好きなゆん。放課後、海辺で糸を垂れる女子高生の釣り日誌。
海釣りをこよなく愛する二人だけど釣りの腕前はまだまだ未熟。
空が真っ暗になるまで粘っても釣れたり、釣れなかったり。
たまたま運よく大物がヒットしても糸を切られて悔しさに歯噛みする、そんな毎日だ。
なかなか上手くいかないからこそ、釣れたときの感動もひとしお。調理した魚を写真にとってLINEで送るとか、イマドキの女子高生っぽい。
新しい仕掛けを試したくて、夜も眠れず、授業中もそわそわ、はやる気持ちを抑えられない少女たちの姿が微笑ましい。
舞台はおそらく明石海峡。目当てはメバル、たまにカサゴ。イカやタコにも挑戦したいのだが、道具を揃えるにはお小遣いがきびしい。
トランペットを欲しがる少年のように釣具屋に飾られたロッドやリールを眺める姿もいじらしい。釣り用のワームや餌木(エギ)選びに夢中になる女子高生って可愛くないですか?
ゆるふわ日常系4コマ漫画のようなイメージが頭の中でふわっと湧きあがる作品です。
(「女子高生だけいればいい」特集/文=愛咲優詩)