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確実にダメージを与えているはずなのに一向に膝をつかないのを不信に思ったあなたは、距離をとってじっくりと魔王を観察する。その動きはどこか演技かかっていて、やはり今までの攻撃ではそこまでダメージを与えていない事がこの観察で判明する。
容赦のない連続攻撃をギリギリで避けながら、あなたは必死で魔王の弱点を探る。大きくて体力も魔力も桁違いの魔王は一見どこにも弱点はないように見えた。
魔王の強力な攻撃を受けてあなたは徐々に消耗していく。このままだとあなたの体力もそんなに長くは持たないだろう。
しかし、入念な観察の結果、聖剣の発する光が魔王の体のある一点を照らした時、その動きが鈍る事を発見する。それが弱点だと見抜いたあなたは、覚悟を決めて起死回生の一撃を繰り出した!
「ちぇすとーっ!」
光の矢と化したあなたの必殺の突きが、さっき見抜いた魔王の弱点を貫いた!
「ぐああああーっ!」
弱点に深く突き刺さった事で聖剣の光が魔王の体を駆け巡る。この攻撃によって魔王はもがき苦しみ、あなたを突き飛ばした。
体に突き刺さったままの聖剣を抜こうと魔王がその柄を握った瞬間、聖剣の光は爆発的に輝き、魔王の体を光の粒子にまで変換させる。光が収まった時、聖剣もラスボスも消滅していた。
こうしてあなたは苦戦の末に魔王を倒したのだった。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885842811/episodes/1177354054885881555
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