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 ~ エピローグ ~


 魔王は聖剣の力によって消滅した。自身を消滅に導いた聖剣を道連れとして。主を失ったダンジョンは原型を維持する事が出来ず、まるで失った時を取り戻したかのように急速に朽ちていった。

 そうしてあなたが気が付くと、そこには荒野が広がるばかりとなっていた。


 魔王を倒したあなたは街に戻ってくる。王に成果を報告し、あなたは勲章とそれなりの報奨金を手に入れた。魔王の消滅の知らせに王の顔もいくらかは柔和さを取り戻す。


 しかし今回は街が襲われた訳でもなく、目に見える被害も特になかったのもあって、あなたの武勇伝が内外に広く知らされる事はなかった。王国の目下の問題は周辺諸国との外交問題であり、今後もその問題に強く取り組まなければならないと言う事も大きかった。


 あなた自身も肝心の聖剣を魔王の消滅と共に失い、魔王の消滅を表面上は喜んでいたものの、心の内ではかなりテンションを下げていた。自身の手柄も公にはならない事を知り、傷心のあなたは旅に出る事を決意する。


 その旅路の先であなたは大きな騒動に巻き込まれたりもするのだが、それはまた別のお話――。


 聖剣ダンジョン これにておしまい


 次の話へ

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054886028099/episodes/1177354054886028312

 あとがきへ

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885842811/episodes/1177354054885885754

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