両手に花

 両手に価値あるもの、貴重なものを抱えている様子。そこから、浮かれて無防備になることを指し、

「今のあいつは両手に花だ。危なっかしくて見てられないよ」

「随分調子が良いようだが、あれもこれもと手を出して両手に花になっては危ないぞ」

 のように用いる。

 危険な荒野のごとき浮世を行く者の片手は、リボルバーの指定席なのだ。

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