良薬は口に苦し

 効き目があるものは、それで十分売れるので、それ以上の品質改善が行われないこと。

 良い薬は苦くても、効く薬はそれしかないのだから飲むしかない。となれば、別に口当たりを良くするような改良をする必要はないのである。

 そこから転じて、能力の高さにあぐらをかいた横柄な対応を指すようにもなった。


「ここがもうちょっと便利になったらと思うんだけどな」

「仕方ないさ、良薬は口に苦しという奴だ」


「あの野郎、あの口の利き方はなんだ。正しいことを言っているんだから良薬は口に苦しとでも言うつもりか」

 のように使う。

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