第2話 口は災いの元って本当なんだな…
夜の帰り道に都市伝説を目撃する!
いやいやいや、そんな体験したくなかった!
「はぁ、はぁ、はぁ、疲れた」
あの後全力ダッシュで家に帰宅鍵を懸けて部屋に敷きっぱなしの布団に寝っ転がる。そしてスマホを見て見ると「貴方は、異世界に来る権利を獲得しました!」この一文である。ってか何で音なったし!
マナーモードにしてるじゃん!大体独り言呟いてたら行きなり音なってびびったし!本当に勝手にメール起動してるし!ホームボタン効かないし!
「まて落ち着け、冷静になるんだとりあえずポテチ食べよう」
何となく暖房を付ける別に寒くはないけど何となくね、べ、別にびびって無いんだからね!勘違いしないでよね!背筋が寒いだけなんだからね!
下手なツンデレか!ヤバい思考がまとまらない
後ポテチうめぇ
のそりと、起きて上がりパソコンの前に移動する。
さっき点けたまま買い物行ってたから、少し動かしてスリープモードを解除しつつ思案する。
まず、大切なのはこのメールが本当に本物なのか、はたまた偶々に来たイタズラメールなのかである。
この都市伝説が流行り始めた頃に偽物メールの報告もかなりあったのだ、まあ、当たり前である格好のネタだからな。
しかし本物と偽物の違いがかなり大きくその偽物メール騒動は割と早めに鎮火した。
それもそのはず、アドレスを乗せずにメールを送る何て芸当出来たとしても一握りの
のでパソコンでググります!
そのために付けたんだしね!
しかしてその結果はと言うと…限りなく本物ですね!
…ええーまじかー
まあ、ね簡単な真偽の方々ってのがあったんだよ
その方法ってのがスマホの充電パックを取るって
ゆう、力技でね何でも異世界由来パワーでスマホ
に招待メールを送ってるから、メールに答えてる
間は、充電パックを取って充電ケーブルも差さなくても画面が落ちずにメールを表示し続けて
操作もできるんだって。んなアホなとか思いつつ
充電パックを起動中に抜くとゆう暴挙を実行して
見たんですが、…ええスマホ画面変わりません。
スクロールして、好きな能力を書く欄に適当に入力しつつ、考える。…あれ何で動く!
ここで俺は思った。「これガチやつじゃん…どうしよう…」思わず口に出すほどびっくり!
とりあえず、親と兄弟と幼なじみ(男)にメールしとこ!俺、異世界から招待されたぜ!
「ふう、ちょっと落ち着いたぜ…」
さて、と諸々連絡もしたし、落ち着いてきたし、真剣に考えますかー。
異世界に行くか、行かないか、結論はこの二択
偽物メールの可能性から、目を反らしつつ思考する。異世界に行きたいか問われれば、行ってみたい。ただ異世界に住みたいかと問われれば住みたくは無い、これが俺の考えだ。
俺、ゲームやラノベやマンガの無い生活は無理!
ラノベ見たいな体験が出来ても、単一の作品だけで満足は出来ないし、飽きる。
って訳で能力は転移系にしようと思う。
そう、つまりゲームやラノベやマンガを、やって、見る為に!戦闘能力より元の世界に帰れる、いや色んな世界にも移動出来る能力!そして自分だけの自由空間確保出来る感じにしよう!
これで異世界に行くか、行かないの問題は解決だな!帰ってこれる能力にすりゃ、行ったきりで帰って来れないなんて事にもならないし、怖くなったら家に帰れるしね!そうと決まれば早速入力しなくては!ポチポチ入力しながら、癖で一人事を喋る。
「にしても好きな能力を書くにしても、上手く伝わるか心配だな…俺そんなに文章力ないし…やっぱ直接喋って伝えられたら良かったのになー」
別だん意識して喋った訳では無かった。
しかし気にしておくべきだったのだ。
このメールが来た時の事を、
あの時も独り言を喋っていた事を。
「…承認されました。対象を神域に転送します。」
唐突に女性の声が響く。
「…え、」
思わず周りを見渡す俺、そして段々と周囲が光に包まれていく光景を目にする、
「いや、!ちょっと、待っ…」
言い終わる前に一層強く光が周囲を覆った。
…光が収まった後の部屋にもはや誰の姿も痕跡も残ってはいなかったのだ。
転移魔法使いは最弱です。 菊池 ノリダ @kikuti
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