登場人物紹介その6(最終回)

10.

名前:連城恭助

年齢:42(仮)

性別:男

誕生日:?

所属:連城探偵事務所(仮)

趣味:推理小説を読むこと/人間観察(仮)


宮:第十二宮「魔羯宮カプリコーン


権能:『盤上の標的バールストン・ギャンビット』……自らを殺害した人物を時間差で逆に殺し返せる能力。蘇生と反撃を兼ねている点で、同じ不死の能力を持つ道流の優位に立つ。無敵に見えるが彼自身が言うように存外に穴は大きく、「対象」を認識しないと上手く作動しない。


願い:「六道やよいを蘇らせたい」(仮)


概要:契約者の中にみかげの手先(駒)がいるというのは初期からあったアイデアで、三章の序盤において法条が周に「君は八代みかげの手先か」といった趣旨の詰問をしますが、これはニアミスのようなもので、実は連城がそうだった、という。人形というとこの世界の登場人物はみかげによって生み出された人形(クローン)のようなものなのですが、連城は中でも特殊な立ち位置。文字通りの

 ……みかげの邪悪さが際立っていいかと思います。

 

作者コメント:拙作が一定以上の人気を獲得するようになった立役者と言っても過言ではない。味方を見殺したり、神と敵対したり、主人公陣営へと与したり、言動がブレブレ。連城も自分の人生のことを「まるで人形ごっこだ」と評していますし、「操り」にも本当は気付いてたのかも。気付いていつつも心の奥底では否定していた、みたいな。一章で果たす役回りといい、連城が好き! という意見の多さといい、彼の登場シーンはいつにも増して筆が乗っていた気がするので、死に際も含めて全キャラ中トップクラスに好きです。彼を主人公に短編とか書きたいですね、いつか。


11.

名前:如月皐月

年齢:16

性別:男

誕生日:4/25

所属:如月家(仮)、町外れの山小屋

趣味:特になし(コスプレとか……? それかメンタルが弱い女の子を……うわ何)


宮:第四宮「金牛宮タウラス


権能:『最大多数の最大報復レクス・タリオニス』……同害報復、レクス・タリオニス。その場(皐月が体感で感じ取れる範囲)で発動された権能の効果を、その場の全員で強制的に共有化する能力。強力だが、使い所を誤れば大惨事にもなりかねない、リスキーな能力。



願い:「未だに未使用のため不明」 


概要:葉月の。精神を病み気味な姉と同居するのに耐えられなくなっただけならまだしも、これまた精神を病み気味な赤毛の女の子と関係を持ち、利用。ゲーム開始当初から水面下で動いていた点では翼と共通しますが、翼が攻めの姿勢を見せていたのに対し、彼は常に守りに徹しています。慎重派なんだね。契約者「金牛宮」として登場したのは「Ep.24‐3 際会は軽やかに」で、全契約者で一番遅い。というのは罠で、「Ep.9‐1 桜杜自然公園にて(前編)」から既に周を利用し動いている。てかこれさ、概要じゃなくて作者コメントなのでは? ……最終回なので赦して。

 

作者コメント:葉月八月がLeo(7月)なのだから、逆算すればTaulas(4月)は皐月五月に決まってますよね。「金牛宮=皐月」は六章ラストまでなんとかして伏せたかったのであの手この手を使って攪乱していた気がして、これもその一つ。気付いた人いる?

 本作における宮(サイン)はサイデリアルでなくトロピカル方式を採用している(はず)なので、このズレは多分、構想段階の名残でしょう。なんで葉月殺したの? なんかありませんか、大切だからこそ大切でなくなった時に自分から進んでぶち壊したくなるみたいな心理って……。多分それだと思います。それか遅めの反抗期。



12.

名前:朱鷺山しぐれ(八代みかげ)

年齢:17

性別:女

誕生日:1/26

所属:町外れの山小屋

趣味:援助交際をして承認欲求を満たすこと(最悪すぎる)


宮:第一宮「宝瓶宮アクアリウス」 


権能:『時計仕掛けの少女デウス・エクス・マキナ』……右手で触れたものの時間を早め、左手で触れたものの時間を巻き戻す。肉体強化や疑似的治癒など、応用範囲が広い能力。強すぎる代償は寿命。1s巻き戻す毎に44h分のテロメアが体内で消滅する。


願い:「未だに未使用のため不明」 


概要&作者コメント:大企業の令嬢(元)。まだ混乱していそうな方もいそうなのでこの場で纏めて捕捉。とは、朱鷺山しぐれが過去、有り得た世界で勝利し、神となった姿。この世界には、α:神になったしぐれ(八代みかげ)と、β:神となってない、まだゲームの渦中にいる朱鷺山しぐれの二人がいた、ということ。時折挟まれていた頽廃的でエロチックな回想は全てβのしぐれのもの……と言いたいところなのだが「六・六六章」だけはαのもの。過去と未来が混在しているのでわかりにくいかも。一人称の違いや初期からの皐月への好意の有無、そもそも性格も微妙に違う。しぐれはMっぽいけどみかげはSっぽい。ふざけた描写は抜きにして、本作の世界の大まかな流れが、


①第六・六六章 朱鷺山しぐれ(α)、神:八代みかげとなる

②第一章~第六章 今回の(この世界での)神を決めるサバイバルゲームの顛末

③第七章 で、どうなるの? 風呂敷畳めるの?(今現在の現状)


 ……ということだけ理解できていればオーケーです。あと、しぐれさん貧乳らしくそれがコンプレックスらしいです。




 おまけ:最初で最後の登場物紹介


1.八代みかげ……本作のラスボスにして黒幕、全ての元凶、神。元はという少女だった(本作の二章から登場する「しぐれ」とは微妙に環境や状況が違う)が、神を決める戦いの中で最後まで孤独に生き残ってしまった自らの命運に絶望、世界を担う神としての役目を放擲し、自分の理想とするゴール(願いの成就)を目的に世界を再編し始める。本作の主な舞台となる世界(第六・六六章以外大体全部)も彼女によってリメイクされた世界であり、ところどころ綻びがある。彼女の主目的は「よりよい」自分の想像、創造である。そのためには他の自分の犠牲をも厭わない。果てのない願望の成就を目指して、彼女は幾度も世界を塗り替え続ける。



2.七瀬あけび……高月颯(ネヴィロス≒周)や天使琉花(ルサールカ)、「最初の」朱鷺山しぐれが参加した神を決めるゲームを主催した神様。残酷なことをオブラートに包んでより酷薄に見せる語り口とロジハラ気味な気質が災いし、覚醒したしぐれ≒みかげに見る影もなく惨殺されてしまう。生前はどんな人だったのでしょう。

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